2人のローマ教皇(2019.12.13.公開)
公開初日の初回、さっそく観に行ってきました。なぜ、そんなに力が入っているのか?
今月初めに観た、ローマ法王初来日記念アンコール上映、2017年公開『ローマ法王になる日まで』がとても素晴らしかったからです。
2013年に史上初となるアメリカ大陸出身のカトリック教会長として第266代ローマ法王に就任したフランシスコ(ホルヘ・ベルゴリオ)の半生を、実話をもとに描いた作品です。
この作品は、タイトルどおりまさに法王になる瞬間が収められていますが、半生を描いているため、法王になるくだりについてはあまりボリュームがありません。
(そのことがこの作品の価値を損ねることは全くなく、人種や宗教を超えて、いくつもの大事なことを教えてくれます。)
まさに、そこの部分にフォーカスを当てたのが今作の『2人のローマ教皇』だと思います。
2012年に当時のローマ教皇だったベネディクト16世と、翌年に教皇の座を受け継ぐことになるホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿の間で行われた対話を描いたNetflixオリジナル映画。
キャストは、アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライス。
甲乙つけがたいとは、まさに彼らの演技。演技合戦ではなくて、分かり合えないことを超える、静かな演技が素晴らしかったです。
ストーリー展開、ホルヘの若かりし頃のシーン、そして音楽とサッカー、この映画のすべてが極上でした。
Netflixの配信は12/20(金)からスタート。その前に限定的ではありますが、一足早く大きなスクリーンで観られることの幸せを噛みしめています。
これからはこのスタイルが主流になるといいなぁと思います。自分に合ったスタイルで、素晴らしい作品を観られる。ますます、アカデミー界隈に波紋を投げかけそうですが、答えは自ずと出るのではないでしょうか。
できれば、スクリーンで観ていただきたいポイントをふたつ。
ひとつは、あるシーンでアンソニー・ホプキンス演じるベネディクト16世に急にクローズアップします。スクリーンで観た方がダイナミズムがより生まれやすいので印象に残ると思います。(その寄りは、、、確信はありませんが終盤のシーンに関連するのでは?と思っています)
ふたつめは、新法王が決まるとバルコニーから登場するのを、誰だ誰だと待ち望む人たちと同じ目線になりやすいからです。わたしが鑑賞したシネ・リーブル池袋1(前方席)は少し見上げる感じになって、まさにそんな環境でした。
1週間限定の劇場もありますので、気になる方は急いで上映館をチェックしてください( ^ω^ )
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おまけ
ランチはもちろんピザです🍕
鑑賞された方なら分かってもらえると思います笑
(まるゆ)