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シュシュシュの娘(2021.8.21.公開)
今回は
『シュシュシュの娘』です。
入江悠監督作。
社会の理不尽にフィクションでやり返す。
まさかタランティーノ映画を入江監督作で感じるとは。
それを「入江節」とも云われる演出で見せる。
映画が後半に向かうと共にフィクション度が上がるというか
やりたいことを詰め込んでいった感を強く感じる。
『タゴール・ソングス』リスペクトな場面もあり。
不思議な演出の場面もある。
アピチャッポンとか『嵐電』とかイキウメとか黒沢清とか
入江監督が観たものが滲み出ているような。
数少ないフィックスでない場面が実に効果的。
カメラが動く場面では必ず何が起こっている。
是非ミニシアターで笑って
驚いてほしい一作。
text by ronpe