そもそも品質工学 第128話 化学反応の評価の難しさ
品質工学で化学反応を取り扱うのは結構難しいです。
ハードウェア的なものならば、動きとかを測ることができますが、化学反応だと、結果しか見ることができません。途中経過がとても測りにくい。
エネルギーを測れ、交互作用は見るなと言われても、これも実際は難しい。
そんな中、何を機能にすればいいのか、何を測ればいいのか。
今回はそんな悩みを抱える、つとむ君とクミちゃんのお話ですw
CI03は、なんか全部分かったうえで、つとむ君やクミちゃんを千尋の谷に突き落としている感じがするw
でも、育てるってのは、こういうことなのかもしれませんね。
教えてしまったら、考えるということをやめてしまいますからね。
次回も聞けばいいやって感じで。
さて、品質工学で化学反応を取り扱うのは実は難しいのです。
品質工学の思想としては、主効果の影響を高める。それにより誤差に強い、他の因子の影響を受けにくいシステムにする。
でも、化学反応は複雑な交互作用を利用していることが多くあります。
交互作用を見るなって言われても困りますw
そして、もう1つの壁が計測です。
エネルギーの流れを測れと言われも、これも困ります。
発生した熱量でも測りますか?
そもそも、化学結合した際のエネルギーは欲しいものなのか?
昔は、静特性やむなしって感じで実験していました。
10年前ぐらいだと、機能窓法ですかね。
これについては、また次週でお話します。
んで、田口先生は化学反応の基本機能を測りたければ、原子や分子の動きが測れないとだめだって言ってましたね。
結局、私たちは個々の原子の反応の合計値しか測れてないのです。
合計ということは、それは平均値と同じです。
ばらつきが無い、ばらつきが打ち消された状態の結果なのです。
今回のガスクロマトグラフィーだって、排ガスに含まれる化学物質の合計ですからね。あくまで平均的な傾向でしかない。
なので、ばらつきを測るために、原子の動きを測れって言っていたんですね。シミュレーションとか使えば測れるのかな?
あと数十年したら、原子の動きが普通にリアルタイムに測定できる時代が来るんでしょうか。そうなれば、化学反応の基本機能が測れるようになるのかも?
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