そもそも品質工学f 誤差因子と直交表(68)
実際に直交表を使ったパラメータ設計に突入
受講生は、しっかりとした実験の計画を立てられるのか?
初心者だからといって、小さい直交表を使うケースがあります。
L8とかL9とか。
そのL8やL9は、プロが使う直交表です。
初心者ドライバーに、いきなりF1カーに乗って運転しろっていうのと同じ。交互作用の見極めや、因子数、水準数などの絞り込みが必要です。
だから、初心者が使うべき直交表はL18です。
これは乗用車です。とてもバランスよく、誰が乗ってもそこそこ運転できます。
これが、わかってない人が多い。
L8やL9で上手くいった人は、プロか、運が良いかのどちらかです。
実験で制御因子の交互作用について話しています。
実際に、シャーシの種類によって、大タイヤがぶつかってしまい、回転しないというのがあります。他には、このバンパーだと、レールにぶつかって引っかかるが、ローラーがある場合は、問題が無いケース。
それって、ローラーがあればいいって結果になるからいいんじゃないかって?
いえいえ、別にバンパーが悪いんじゃないんです。ローラーと組み合わせると、効果を発揮する。つまり、組み合わせによっていい方向へ行く因子なんです。これも交互作用です。
組み合わせ表を作った段階では、特に問題に気が付かない。
しかし、実験が進んでくると、あれ?これ、走らない?ってことに気が付く。
後戻りができない場合は、その制御因子の水準を別なものに変えたりします。
そういった、実験の際に発生する問題を、体験してもらう。
チョロQの走り方がおかしいなんてケースもあります。
明らかに走っていない。
そういった場合は、欠測値の処理が必要になる。
それも、実験の中で教えます。
そういう、本に乗っていない、実際の実験で問題になることを、演習の中で体験してもらうというのが、この研修の目的です。
口頭で「こういった問題があります」なんて説明するより、実際に体験してもらう方が、よっぽど身に付きますからね!
さて、ストーリーの方ですが、わたる君、思っていた誤差因子とは違うものが出てきたので、驚いている感じですね。
さーて、どんな誤差因子なのか?
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