そもそも品質工学 第113話 見えているのに気が付いていない
私たちは、見ているようで見ていません。
見たものをすべて処理すると、脳がとても大変なので、不要な情報は捨てるようにしています。
注目しているものの情報にフォーカスして取得します。
その結果、フォーカスしてないから、大事な情報でも取りこぼしたりします。
今回はそんなお話です。
「軸をなめす」っていうんですよね。
表面がざらついているから、それをつぶしながら押し出すそうです。
その際に回転しながら送るので、うず状の目がつくみたいです。
見た目はピカピカの軸なんですよ。
でも、測ってみると、実はそうじゃない。
そして、評価尺度。
これも実際にあった話。
市場不良が出て、あとで担当者に聞いてみると、その現象が発生していたと。
なんで言わなかったんだと言われたら、担当していた評価そのものは、その現象の評価じゃなかったからだと。
重さを評価していたが、長さがばらついていた。
でも、重さは均一だから、問題なしで通した。
こんな感じ。
見えているんです。
気が付いているんです。
でも、それに注目しろと言われてないから、無意識に無視する。
やっぱり、クリティカルシンキングなんです。
「おや?」
と思った、それを大事にする。
「おや?」
を無視せずに、なぜそう思ったのかを考える。
これは意識的に行って訓練しないと身に付きません。
ぜひ、「気が付く人」になってくださいね!
軸編はここまでです!
次回からは、ペーパーホイールを使った品質工学教育編ですね!
続きが気になる方はこちら!
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