事務職だった私が未経験でプロダクトマネージャーになった話
こんにちは、STORES 決済 でPMをしているMasako( @mskmrym )です。
今日は、事務職からプロダクトマネージャー(PM)にキャリアチェンジした時の話です。
プロダクトマネージャーというと、元エンジニア/デザイナー/事業開発の人が多く、事務職からPMになった人になかなか出会えません。
そんな プロダクトマネジメントトライアングル のどれも尖っていない私ですが、半年ほどPMをやってきて自分なりに分かってきた部分があるので、今日はそのことを書いてみます。
この記事をキッカケに、PMに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです!
この記事を読んで欲しい人
- 非エンジニア/デザイナーだけど、PMに興味がある人
- 問題解決が好きな人
- 自分たちのサービスを通じて、ユーザーをハッピーにしたい人
事務職からPMになるまで
はじめに私のキャリア紹介を。かなりフツーです。
1社目(オペレーター)
- 商業高校を卒業後、IT系企業へ入社し出向先の専用システムにデータを打ち込むだけの簡単なお仕事。
2社目(事務職)
- ガラケーのエンタメサイト運営会社に転職し、営業事務とサイト運営を担当。
3社目(事務職→マネジメント)
- HR領域の会社に営業事務として入り、アルバイト20人以上のチームリーダーになる。主にマネジメントと業務改善を担当。
4社目(オペレーション→PM)イマココ
- 2019年4月にオペレーションチームのメンバーとして入社。
その後KPIを伸ばす改善プロジェクトを担当し、2020年5月からプロダクトマネージャーへ。
事務職ばかりの経歴でしたが、今の会社でプロジェクトを担当したことをキッカケにPMに異動しました。(といっても、当時はPMチームは組織上存在しておらず、異動をキッカケにPMチームが新設されました。)
こういう人は実はPMに向いているのではないか(個人の見解)
PMになって半年ほど経過しましたが、事務職のときの経験でいくつかPMに活かせる要素があるなーと気付きました。
これを読んで「私もそうかも〜」と共感してくれた方は、実はPMに向いているかもしれません。
前提として、PMの役割は会社や事業フェーズによって変わるので、
現時点の STORES 決済 のPMとして書いています。
1. 問題解決がしたい人
これは「問題を認識できるか」と「改善したい思考があるか」の2点あると思っています。
日々の作業だったり他部署連携するときに、何かしら問題ってあるじゃないですか。月末の締め作業で残業になって帰りの電車で誕生日が終わったとか、他部署の連携ミスで急遽請求書処理が必要になって他部署は飲み会行ってるのにこっちは処理対応で飲み会行けなかった、とか。(私の過去の実体験)
問題が起きたときに「まぁ仕方ないね」と思って現状維持とするか、「絶対に次同じことは嫌だ、なんとかならないか」と改善アクションに繋げようとするか。
後者の人は問題解決したい人なので、ベースの思考がPMに向いていると思うんですよね。
結局、プロダクトって世の中の誰かの問題を解決するために作っているので、息をするように「目の前に問題があったら、解決しようとするのは当たり前じゃない?」と思う人は向いているんじゃないかなと思います。
2.複数の視点で考える癖がある人
私個人としては、PMの要素の一つとして 問題解決するためにあらゆる手段を用いて推進する があるなぁと考えています。
この「あらゆる手段」を考えるために必要なスキルとして、客観視・俯瞰する視点があげられます。(私もまだ修行中ですが)
ある問題を解決するために新規機能開発するぞーとなったときに、限られたリソースの中で効果を最大化するためには次の後者を選択したいですよね。
・1つの機能開発で、1個の問題を解決することができる
・1つの機能開発で、3個の問題を解決することができる
発生した問題そのものを解決しようとすると、解決策が限定的になってしまうので、一歩引いて視点を変えて他の解決策はないか?他にも同じ問題はないか?を考えたほうがより効果的な施策に繋がります。
開発以外だと、例えば顧客からクレームを受けたときに、相手は何故怒っているか気持ちや背景を想像できるか?
もしくは、自分が作業ミスをしたときに、何故ミスが発生したのか自分を客観的に見ることができるか?など、主観だけでは気づけ無いことはたくさんあると思います。
こうした「視点を変える」ことは鍛えられるスキルですが、ユーザー目線で考えることができるか?はPMのマスト要素なので、自分が普段どの視点で物事を考えているかを意識できているかどうか、は一つの目安になるかなと思います。
3. 得意分野がある人
システム知識やデザイン、営業、マーケ、事業開発…といった経験が無い私ですが、一方で過去の経験から数値分析と仕組み化、チームビルディングが得意です。
例えば、前職では毎月の請求書発行を担当していたので、ミスなく作業効率をあげる仕組み作りと、毎月振り返りと改善を行うチームマネジメントを行っていました。
そのときの経験を活かして、あらゆるタスクが発生するPMのタスクを仕組み化して管理工数を削減したり、毎月の振り返り実施といったチーム力UPを主導しています。あとは簡単なSQLなら書けるので、データ分析を自分一人で行えるなど、意外と過去の経験を活かせるシーンがあったりします。
STORES 決済 のPM 3名は、元エンジニア・事業開発・事務職(私)とキャリアがバラバラですが、それぞれの得意分野を活かしています。
いわゆるPMに必要と言われている、エンジニア、デザイナー、事業開発以外の人でも、この分野は得意です!と何か言えるものがあると、プロダクト作りに活かせるのかなと思います。
PMをやってみて
私が STORES 決済 に入社を決めた理由の一つに、
自分たちのサービスを使ってくれているお店のオーナーさん「サービス提供側⇔オーナー」という関係と、そのお店のお客さんに自分もなれる「お店⇔客としての自分」という関係が面白いなぁと思ったことがあります。
身近なお店がキャッシュレス対応してくれたら嬉しいなぁと思ったことはありませんか?そして、好きなお店が自分たちのサービスを利用してくれたときの喜びといったらもう…レジでニヤニヤしてしまいます。
PMになったことで、自分たちのサービスにより愛着が湧いたな〜と感じています。
一方で、お店のお仕事に対する解像度がまだ低いなぁと感じています。
常にお店のオーナーさんのほうが、何歩も前を進んでいますし、お商売を取り巻く環境が大きく変化していくなかで、どのように私たちが貢献できるのか日々模索しています。
おわり
書きたいことが多くてつい長くなってしまった…!
そろそろお時間なので、「新人PMがぶち当たった壁」はまたの機会に…
今日書きたいことはそんな感じです。おわり。
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