【無料記事】「ういちの叫び」を読んで。"ういち"はなぜ特別なのか?
当時の疑問。必勝本なのに負けてるヤツがいるのは何で?
私、Dr.月森は現在34歳、15年ほど前だっただろうか。明大前のスロ専「GO-ON」で手にしたパチスロ必勝本、その中にあった”忍魂”のコラムでういちさんを知った。
独特のゆるい文体で、"設定5であろう忍魂を打って5万円負けた。クソっ!"…なんて文章は当時の自分にとって衝撃だった。だって”必勝本”なのに堂々と負けてるから。そしてその負けを綴ってる文章がメチャクチャ面白かった。
あれから十数年。
そんな僕も映像業界を経て、マクールに入社、現在はプロデューサーとしてボートレースライブの企画運営からお弁当の発注まで幅広くやらせていただいているが、なにか新企画を立ち上げよう!となったとき、会議の話題に上がるのはまず、BIG3(永島知洋さん、内山君、ういちさん)だ。
そんなういちさんの魅力はやっぱり「負け芸」。買った舟券があり得ない逆転で紙くずになっていく様や、12Rを終えてのリザルト画面で、0%と表示されているのは親の顔より見ている。「ういちさんが舟券で勝ってると思うか?」とボートレースファン100人に聞いて、YESと答える人は間違いなく0人だろう。
しかし、である。僕たちは勝ちたいからボートレースをやる。お金を捨てたいヤツなんて誰一人としていない。勝ちたいなら元選手や解説者の展開予想をしっかり聞いて舟券購入に生かしたほうが良いに決まってる。それならば、なぜういちさんの配信がこれほど人気なのか?
僕が思う「ういち」が人気の理由、”平場のトークが最強。”
ボートレース配信はとにかく長い。出演者は10:00の配信開始なら9:30には集められ、おおよそ6時間、短い休憩を取りながら生配信をしていく。その間はほぼすべてフリートークだ。
僕の個人的な感想で大変恐縮だが、このフリートークをギャンブル文脈でダラダラつなぐのが世界一うまいと思うのがういちさんだ。相手がグラビアアイドルでも、野球選手でも、ナイスぅ〜っ!メンバーでも変わらずいつもと同じ間でボートレース好きの視聴者が大きく離れないように我々ギャンブラーが好きそうな話題でトークをする能力がずば抜けているのだ。
あたらめてそれを認識したのは「ういちの叫び」を読んだから。
中でも、換金所でちょろまかしてくるオバちゃんの話や、コインゲームの攻略話など、本書に収録されている珠玉のギャンブル落語は本放送を見たことがない人にこそ読んでほしいし、6時間の長い生配信を楽しめるういちさんの魅力が詰まっていると感じた。
もちろん「叫び」パートの芸術的なハズレや、買い漏れた舟券がぶっ刺さる伝統芸能パートもメチャクチャ笑えるので、お手にとってみてはいかがだろうか。
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