見出し画像

F2の後でも自分の武器は捨てなかった / 4850野中一平インタビュー


前期は自己最高勝率

自分としては調子が良かったなと思います。いつもはだいたい期始めにスタートダッシュに失敗して、悪い流れのまま期が進んでいくことが多いんですよね。でも、前期は最初からいいリズムで入れましたし、特に年明けになって優勝もできました。
それに3月に三国でフライングするまで、2年近くフライングをしていなかったんですよね。無事故で長く走れたのも良かったんだと思います。
フライングと言えば、2年半前に期が始まって2か月目にポンポンとF2をしてしまって…。あの時はまだ残りの期間も長かったので、そこでちょっと開き直ったというか気持ちを切り替えることができたんです。僕はスタートが武器だと自分でも思っているので、F2だからと早いスタートを控えるのではなく、「切らなければ大丈夫!」って強いメンタルでレースに臨んでいました。実際、平均STはF2後も極端に落ちるようなことはなかったんですよね。あの時にスタートに対するメンタルの強さをだいぶ鍛えることができたと思います。
F2でもスタートで遅れないという気持ちを持てたのと同時に、スタートだけじゃなくターンで勝てるようにならないといけないと考えるようにもなりました。当時はデビュー期なみに試運転をしていましたし…、F2をきっかけに成長できた面はあると思います。
そんなこともあってか、前期、前々期と2期連続で7点以上を取れたのは、自分としても自信になりました。
冬よりも夏が好き?記者さんからそう言われることは多いんですよね。でも、僕はそんなことは思っていないです。プロペラが合う合わないでそういう成績になっているかと言われたら、そうじゃないんですよ。だから自分としては夏が得意で冬が苦手という意識はまったくないです。サーフィンが趣味なんで、単純に季節としての夏は好きですけど(笑)。

スタートが最大の武器

ここから先は

1,947字 / 3画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?