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【無料記事】日経平均とボートレース総売上の推移をグラフにしてみた
こんにちは。ここ数日は、日経平均株価が乱高下していますね。
5日に過去最高の下げを記録したと思ったら、6日には急回復。
そんな中、日経平均とボートレースの売上には関係があるのかどうかを調べてみました。
調査に当たっては、ボートレース総売上は、日本財団の「ボートレース売上の推移」をもとに、ボートレース(競艇)がスタートした初年度である1952年から昨年(2023)年までの、全場の売上の合計額を、日経平均は各年の年末の終値を参照しています。
*ボートレース売上の変動傾向
ボートレース業界は、バブル終盤の1991年の2兆2千億をピークに、1990年代から2000年代までは非常に売上が苦しい時期が続き、2012年には1兆円を割る9,175億円まで沈みました。しかしながら、ここ10年ほどはネット投票売上の凄まじい成長もあり、毎年のように売上を拡大、2023年には過去最高の2兆4,220億円、2024年度もグレードレース・一般戦ともに売上好調で、今年も過去最高売上記録を塗り替えるペースとなっています。
1950年代から1970年代
ボートレースが公営競技としてスタートしたのは1952年でした。初年度は24億円でしたが、そこから1979年には1兆5,552億円にまで増加しました。この時期は、娯楽産業が成長し、ボートレースの人気が高まった時期です。
1980年代から1990年代
1980年代には1兆6,309億円(1980年)から、1990年には2兆1,934億円と安定的に増加しました。この期間は、バブル経済の影響もあり、消費者の娯楽への支出が増えました。
2000年代から2020年代
2000年代初頭の経済低迷や2008年の金融危機の影響で、一時的な停滞が見られましたが、2010年代以降はインターネット投票の盛り上がりなどにより再び増加傾向を見せ、2023年には2兆4,220億円に達しました。
*日経平均株価の変動傾向
一方、日経平均株価は1950年から東証が公表を始めた「東証修正平均株価」がそのルーツですが、その後名称を変えながら現在に至ります。ボートレースの始まった1952年の年末の終値は363円、そこから日本経済の成長とともに段階的に値上がりし、1989年には史上最高となる38,957円を記録。その年の終値は38,915円となりましたが、以来下落を続け2011年にはバブル後最低となる8,455円を記録しました。しかしながら、その後株高傾向が続き、2023年には33,464円、2024年に入ってからは一時史上最高の40,000円台に乗りました。
1950年代から1960年代初頭
1952年の363円から1960年の1,357円まで、戦後の高度経済成長期に伴い株価は安定的に上昇しました。この期間は日本企業の急成長と経済復興が背景にあります。
1970年代から1980年代
オイルショックなどの経済不安要因により、1970年代の株価は変動が見られました。特に1974年には3,817円にまで下落しましたが、その後の回復期を経て、1980年代後半には30,159円(1988年)という高値を記録しました。
1990年代から2000年代初頭
1990年代のバブル崩壊により株価は急落し、長期的な低迷期を迎えました。2000年代初頭にはITバブルの影響で一時的に上昇しましたが、その後再び低迷しました。
2008年の金融危機
2008年のリーマンショックにより、株価は急落しましたが、その後の政策対応やグローバル経済の回復により、再び上昇傾向を見せました。
2020年代の変動
2020年の新型コロナウイルスパンデミックの影響で、一時的な下落が見られましたが、経済政策やテクノロジー企業の成長により、2023年には33,464円を記録しました。
*日経平均とボートレース売上推移の相関性は?
上記をふまえて、日経平均株価とボートレース総売上の過去約70年の推移を示したグラフがこちら!青が日経平均、緑がボートレース売上です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723003970069-CKzV1G4Lcg.png?width=1200)
どうでしょうか?ある程度のずれはあるものの、
高度経済成長からバブル期までの成長角度や、バブル期後の縮小、リーマンショックや東日本大震災の時期の低迷、その後の回復から過去最高水準の達成まで、すごく相関があるように見えませんか?
経済専門家ではないので、あまり詳しい説明はできませんが、大まかに日本経済の動向を示している日経平均と、消費者の余暇・娯楽支出余裕や社会変化に応じて変動する公営競技の売上は、それぞれ異なる視点から経済の動きを反映しており、ある程度の関係がありそうです。
ボートレース業界の中にいる身としては、日本経済が盛り上がってくれて、ボートの売上が高まる(業界に注目が集まる)ことは嬉しいことですので、日経平均を今後もウォッチしていきたいと思います。
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