枠番別✗級別データは僕たちに何を教えてくれるのか?「ポツンとA級」を巡る狂騒劇【マクールデータ研究所日誌 / Dr.月森】
マクール攻略データ研究所の所長、Dr.月森と申します。今回お届けするのは
「枠番別✗級別」データについてのアチチな研究レポートについて。
研究所創設に至る病
そもそも、マクール攻略データ研究所というのは本当にマクール内に新設された組織である。
仕事をしている素振りもなく「次のからつ11Rはアチーっすよ。。。」と口を開けば舟券の話しか出ない僕を見かねて、「そんなに好きなら、せめて勝てるようになってくれ」と会社のテレビの前でぎゃあぎゃあ叫ぶ僕に危機感を抱いた上層部の指示で作られた組織なのだ。
しかし何を血迷ったのか、高学歴データエンジニアを2名も連れて来るという暴挙を行った挙げ句、結果として、1日中舟券攻略を考える異常者軍団が爆誕してしまった。
彼らは数学や統計処理にきわめて詳しい専門家ではあるが、ボートレースは素人。それゆえ、超基本的なルールや、選手情報を彼らに教え、一緒に舟券と向き合う日々が始まった(久々にフライングスタート方式の話をしたが、言葉での説明が意外と難しい…)。
そんな楽しい日々の中で、ある大きな問題にぶち当たった。
こんなのはみなさんにとって日常会話だと思うが、上のレースを見てどんな舟券を買うだろうか?多くの人が、なんとなくで6号艇の「唯一のA級」小山選手を買っていないだろうか?むしろ、「唯一のA級」は外して買ったほうがおトクなのではないだろうか?
この会話に端を発し、"6号艇がA級でそれ以外がB級"を含む「ポツンとA級」と「回収率が高い買い目」を探す旅が始まった。
どの「ポツンとA級」パターンが狙えるのか?
僕の頭が追いつかなくなるので、今回A1級とA2級はA級、B1級とB2級はB級と単純化してまずは集計することにした。そのため、「ポツンとA級」のパターンは6パターンとなる。
ABBBBB(1号艇がA級 それ以外がB級選手)
BABBBB(2号艇がA級 それ以外がB級選手)
BBABBB(3号艇がA級 それ以外がB級選手)
BBBABB(4号艇がA級 それ以外がB級選手)
BBBBAB(5号艇がA級 それ以外がB級選手)
BBBBBA(6号艇がA級 それ以外がB級選手)
まずは、レースごとにどのような配当傾向があるのか?平均配当を調査した。
案の定であはあるが、1号艇が「ポツンとA級」の場合、平均配当が最も低く、6号艇が「ポツンとA級」の場合、平均配当が最も高いという結果になった。
そして若干ではあるが、3号艇と5号艇がA級選手の時の平均配当は高めであり、逆に、2号艇と4号艇がA級選手の時の平均配当は、1号艇がA級選手の時とほぼ同じ水準であることが分かった。
ちなみに、このデータは特性上、枠とコースが入れ替わった場合を除外している。例えば「6号艇のA級選手が前付けして、3コースに入ったために配当が上がった」というようなケースはデータに含まれていない。枠なりで進入場合のみの集計となっている。
このデータを見て僕は少し嬉しい気持ちになった。6号艇の平均配当が高いということは、順当に決まる度合いが低い=みんなにとっても難しいレースということだ。
この僕の返答でAは若干冷たい目をしていたが、僕の悩みは正しかったということになる(ハズだ)。
ポツンとA級その取捨は、「高回収率出目」から探す。
ここからが本題。「ポツンとA級」の取捨をするために、1号艇がA級パターン(ABBBBB)から回収率が高い出目を調査した。以下、出現率が2%以上のものを抽出し、回収率が高い順番にランキングしている。
「ポツンと1号艇A級」は狙い方が難しい。
「ポツンと1号艇A級」データでは回収率が極端に高い出目は存在しなかった。
回収率を見るときに重要な75%ラインを超えたのは1-2-3と1-3-2だけ。
僕が密かに期待していた、「2-1-3」のような1号艇をアタマから外して買うと大儲けという出目は存在しなかった。
最高の回収率も1-2-3なので、「ポツンと1号艇A級」の仕組みで舟券を組み立てるのは難しいかもしれない。
「ポツンと2号艇A級」は1-3-2がちょいアチチ。
メンバーの予想では、まくり目(2-3とか2-4)が高いパフォーマンスを出すか?と予想していたが、1-3=2が高回収率という意外な結果が出た。1着で買った場合の2-1-345は健闘しているが、「意外と1が逃げた!パターン」が出現率も高く狙い目ってことらしい。
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