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地テシ:288 大阪の散歩 その他!
現在「薔薇とサムライ2」東京公演中の我々ですが、その当日券の販売方法が変更されて抽選方式になりました。劇場窓口に直接お越し頂いてもご購入頂けなくなりますのでご注意下さい。詳しくはこちらをご覧下さいませ。
それから、来春に上演される次回公演「ミナト町純情オセロ 月がとっても慕情篇」の公式サイトがリニューアルされて詳しい情報が載せられましたよ。
大阪公演の会場が初めましてのCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールというところも楽しみですね。
さて、そんなカンジで東京公演やら次回公演やらの告知をしておりますが、実は先日の大阪公演での大阪散歩のご報告がまだ残っているのですよ。まだ残ってるんかい! エマさんとの散歩配信で本町→心斎橋→淀屋橋→肥後橋と歩き回って、ガッツリ解説記事まで書いておいて、まだあるんかい!
ええそうなんです。他にもチョコチョコと歩いておりまして、そちらもご紹介しておきたいのです。いやあ、生まれ育った街なのに、まだまだ知らない古建築とかがたくさんあるんですねえ。
ええと、そんなエマさんとの散歩はこちらにまとめてありますよ。
だもんで今回、主に劇場周辺を歩き回って見つけたちょっと面白い古建築などをまとめておきたいと思います。いや、ただ単に自分の備忘録としてまとめておきたいだけなんですけどね。よろしければお付き合い下さい。長くなっちゃいそうなので、なるべく駆け足でね。
まずは劇場のちょっと北、堂島エリアにあります「中央電気倶楽部」。
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中央電気倶楽部は関西の電気関係会社を中心に大正期に設立された社交倶楽部で、こちらの本館は昭和5年(1930年)築で近代化産業遺産。
現在でも会員制の社交倶楽部として使用されており、内部の見学はできません。
次は大阪メトロ淀屋橋駅南端辺りにある「旧小西平兵衛家住宅」。
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明治21年(1888年)頃の竣工と伝えられており、何度か改修されて綺麗に保たれているとはいえ相当に古いです。現在ではゼネコンである錢高組の「伏見町高徳寮」として使用されています。
建築会社が所有しているからこそ、この古建築の風情を遺したまま使用されているのでしょう。
この小西家住宅からちょっと南に下った所にあるのが、エマさんとの配信でも語っていた「大阪ガスビルディング」。
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昭和8年(1933年)の建築で、大大阪時代を感じさせる重厚ながら丸みのある柔らかな印象もある建物でして、登録有形文化財です。
大阪ガスビルディングのすぐ南にあるのが、同様に登録有形文化財である「北野家住宅主屋」です。
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こちらは昭和3年(1928年)の建築でして、現在でも住宅として使用されているようです。二、三階の両側に「うだつ」があったり、部分的に銅板で葺かれていたりして、防火性能を高めた近代商家の形式がよく判ります。
ちなみに、この北野家と大阪ガスビルディングを一緒に撮るとこんな感じ。
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約100年前の建築を同時に見られる角度です。
大阪ガスといえば関西人にはお馴染みのガス会社ですが、その社章の入った角形マンホールもありました。
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大阪ガスということで「o」と「g」を組みあわせた社章なのですが、なんだか人が笑っている顔にも見えて好きなデザインです。
ついでに大阪のマンホールを二つ載せておきましょう。
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さて、最後にご紹介したいのは、エマさんとの散歩でも前を通った「大同生命大阪本社ビル」ですよ。劇場から肥後橋を渡ってすぐの角、下層が細くて上層が太いという特徴的な形のビルです。
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このビルの二階で「大同生命の源流 “加島屋と広岡浅子”」という特別展示が行われていたのです。これがね、広岡浅子やウィリアム・メレル・ヴォーリズに興味がある方にはオススメの展示だったのです。
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会場である二階のメモリアルホールは、大正14年(1925年)に建てられたヴォーリズ設計による先代ビルの一部を解体復元して作られたもの。当時の優雅さが感じられます。
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ちなみにこちらがヴォーリズ設計の先代ビルの模型。
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そして、この夏から追加展示された加島屋本宅再現模型がこちら。近年発見された絵図や写真を元に、52体の人形と共に緻密に再現されていました。
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また、加島屋や大同生命、広岡浅子、ヴォーリズなどに関する人物相関図も展示されていました。
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広岡浅子やヴォーリズの波乱に満ちた生涯も面白いので、気になる方は色々調べてみて下さい。
さあ、そんなこんなの2022年大阪散歩。駆け足でご紹介いたしました。だいぶ駆けたね。これでもう今回の大阪散歩は終わりだと思うでしょ。そりゃそうだよ。でもね、実はもう一箇所、ご紹介したい所があるのですよ。
まだあるのかよ! まだ散歩していたのかよ! とか自分でも思いますが、私の記憶と共にかつての施設と現在の施設をまとめてお届けしたい所があるんですよ。あっちゃうのですよ。
ということで、大阪散歩はもう一回だけ続きます。多分次回に書けると思いますので、もう暫くお付き合い下さいませ。
ではまた、来週。