地テシ:322 ナゾの地名看板の巻
劇団☆新感線の秋公演「天號星」の台本が製本されたようです。
黒地に金文字でなんだか豪華そうだしなんだか分厚そうだしなんだか重そうですが、今の私はそれどころではありません。7月下旬に上演されるNAPPOS PRODUCE「あらって」こと「嵐になるまで待って」がセリフも動きも手話も多くて覚えるので手一杯なんです。
今回演じる広瀬教授は物語の語り部的な役柄なので最初から最後までほぼ出突っ張りでして、いやそりゃ時々はソデにハケますけど、まあとにかく出番が多いのね。いや、それは別に嫌じゃないんだけど、まあとにかく覚えることが多いのね。だもんで大変なのさってコトなのさ。
「天號星」のコトはちょっとアッチに置いておいて、とにかく今は「あらって」に集中しようと思います。
さて、5月あたりに練馬駅辺りでフィールドワークという名の散歩をしていた時、住宅街でこんな地名看板を見つけたのですよ。
一体いつ頃に設置されたモノかは判りませんが相当に年季の入った看板です。地名看板とはいえ、広告が付いているところからも公的なものではなく民間のモノなのかもしれません。広告主の「大塚犬猫病院」は中野区の江古田に今でもある動物病院ですから、それほど古い看板では無いのかもしれないけど。
でね、この看板の写真を撮りながら、同じようなモノを以前にも見つけていたような気がしたのです。そうです、確かに見た記憶があります。
過去の写真ファイルを探してみると、やっぱり何枚かありました。こういうの見つけるとついつい写真を撮っちゃうんだよね。こんな看板の何が私を惹きつけるのか、よく判らないんですけど撮っちゃうんですよね。
まずは新宿区の四谷三丁目辺りで見つけたこちら。
これも随分古い看板です。この《坂町》も今では《四谷坂町》ですから住所名変更のあった2015年よりは前です、少なくとも。まあね、この痛み方を見ればそりゃ当然なんですけど。
次が新宿区信濃町あたりの看板です。
あ、これも「オテキ動物病院」だ。この「オテキ動物病院」は今でも市ヶ谷あたりにあるようですから近所ではあります。
最後は品川区の西大井駅あたりで見つけたこちら。
あっ! これまた「オテキ動物病院」だ! オテキだらけだ! ただ、こちらは住所こそもう読めなくなってはいますが、広告には「大井ケイサツ署うら」と書いてありますから市ヶ谷のとは別のようです。系列店かもしれませんが、こちらは現存しません。それにしても何だ「オテキ」ってのは。あ、難読人名かな。それじゃしょうがないか。
「オテキ動物病院」のナゾは置いておくとしても、動物病院ばかりなのが気にはなります。この手の看板ってのは愛好家が多いので、もしかしたらと思って「地名看板 広告」で検索すると多数のサイトやブログがヒットします。やっぱりこの手のマニアって多いんだね。
それらのサイトでもやはり動物病院の広告の多さが話題になっていました。まあさすがに動物病院に限った看板というコトはないと思うのですが、ある時期に動物病院界隈でこのタイプの看板が流行ったんだろうなあというコトは推察できます。アイツがやるならウチもやろう的な。まあ、広告効果は判りませんけども。
ただ、この手の看板は消えつつある存在です。新しいのは貼られないでしょうから、家が建て変わったり塀が取り壊されたりすると、それと一緒に消えていってしまうと思います。惜しいというワケでもないのですが、ちょっと残念ですよね。だもんですから、また見つけたら写真を撮っていこうと思います。ってやっぱり写真には撮るのね。
そんなこんなの散歩発見収穫報告。こんな看板が皆様の興味を惹くかは判りませんが、皆様もぜひ周りを見回してください。いつもの日常にも意外と面白いモノが紛れ込んでいたりするかもしれませんよ。興味の持ち方は人それぞれですからね。
では、また来週。