地テシ:396 「知恵かり」楽しかったよ!
ええと、いきなりですが緊急告知です。12年前に天国デビューした女優・ダンサー・コレオグラファーである牧野エミさんの13回忌を記念する「エミちゃん祭り2024」に急遽参加することが決まりました。
明日、というか日付が変わって今日、11/17に大阪・心斎橋のロフトプラスワンウエストでの開催です。17時からの約2時間のイベントでして、川下大洋さんを中心に、立原啓裕さんさん、関秀人さんなどが集まって牧野エミさんを思い出そうという企画です。
出演が予定されていた升毅さんが来られなくなり、替わりといっては何ですが私が駆り出されました。何しろここ数日で決まったことですので、私自身の出し物はありません。なんていうか、トークゲストみたいな立ち位置になりますが、エミさんにお世話になったのは私も同じ。精一杯に天国のエミさんを盛り上げたいと思います。
さて、明日のことは明日のこと。改めまして、クリアのご報告です! 「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」をようやくクリアしましたよ! 「バサラオ」大阪公演中からプレイし始めて一ヶ月以上かかりましたがクリアできました!
以前にも「知恵かり」の概要は書きましたが、改めてこのゲームの魅力をまとめてみたいと思います。
ゼルダ姫が、トリィと共に、色んな魔物や仕掛けをコピーして、それを「カリモノ」として呼び出して、様々な冒険をしながら、たくさんの裂け目ができたハイラルを救う。というのがメインストーリー。ゼルダ姫はあまり戦えませんから、魔物を呼び出して戦うし、モノを呼び出して仕掛けを解きます。
昔懐かしい斜め見下ろし型の2D風アクションゲームながら、内部処理は3Dで行っているので、立体的なフィールドを縦横無尽に冒険できます。
最近の3D版「ゼルダの伝説」二作に比べてマップは狭め、やるべきコトは少なめ、ながら新しいアイデアに満ちあふれたクリエイティブな楽しさに満ちあふれています。
今作の一番の特徴は主人公であるゼルダ姫が限定的な攻撃手段しか持っておらず、戦闘でも謎解きでも「カリモノ」の力や特技を活用しなければならないコト。つまりどのカリモノを呼び出すかが重要になるのです。
「限定的な攻撃手段」とかボヤかして書いておりますけれども、正直に言いますと勇者リンクと同じように剣と弓と盾と爆弾で戦えるのです。それじゃあ今までのリンクと同じじゃないかと思うかもしれませんが、この状態になるにはボタン押下が必要になり、しかも時間制限があります。従来のリンクのようなアグレッシブな戦い方はできるものの、その剣士モードは短時間しか保たないというコトなのです。
要するに、自分で戦うには時間制限があるので、普段はカリモノを呼び出して戦わせるのが基本スタイルになるというコトなのです。確かにその方がこのゲームの趣旨に叶っていると思います。
まあ、実を言いますとちょっと戦闘が面倒くさい時には剣士モードになって戦っていました。戦っちゃいました。剣士モードになれる時間を回復する飲み物も簡単に作れますし、サクッと終わらせるのにはその方が良いのかもしれませんが、やはりここではカリモノの力を借りる方が正統派だと思います。
もう一つの特徴は、シンクという技で魔物やモノの動きを制御できるコト。対象物を自分の動きに合わせたり、逆に自分を対象物の動きに合わせたり。これによってしか解けない仕掛けがあったり、あるいは敵をシンクして無防備にしたりエリア外に放逐したりと実に実用的な仕組みです。
通常なら行けないような所に行く時にも有用ですし、面倒くさい敵を排除するのにも有効です。カリモノでもどうにもならない時には、だいたいシンクの能力を使えば突破できます。
冒険の舞台となるお馴染みのハイラルには色んな人たちがいます。砂漠の民・ゲルド族や水辺に住む川ゾーラと海ゾーラ、火山に居るゴロン族など、それぞれがそれぞれの生き方で生活しており、大きな裂け目に悩まされてはいるけれどもそれぞれに悩みや問題があり、それらを解決しながら裂け目も消していきます。
そんな多彩なフィールドをカリモノの力を借りながら冒険していきます。カリモノの種類もドンドン増えて攻略の幅も広がります。ていうか、カリモノの数が多すぎて憶えられません。しかも全部が異なる特性を持っているのです。よくこれだけ考えたなあ。
まあね、ついつい同じカリモノを呼び出しがちになってしまうのですけれども、行き詰まった時にカリモノリストを眺めていると急に解法をパッと閃いちゃったりするのね。こんなコトしてみたりして〜みたいなチャレンジも色々できるのがまた楽しいのです。
他にも、隠された場所にあるスタンプを集めたりとか、体力上限を増加させる《ハートのかけら》や剣士モードの時間を延ばす《力のかけら》を探したりとか、強力なカリモノであるカラクリを集めるだとか、まあそれはそれは数多くの要素があるのですが、それらは必須ではありません。もちろんそれらを集めれば冒険が楽にはなるのですが、無理して集めなくても何とかなる程度です。でもさ、頭をフル回転させながら怪しいところを探して回るのもまた「ゼルダ」の醍醐味でもあるんですよね。
普通にストーリーだけ追っていってもクリアできるし、くまなく探し回る楽しみも用意されているのが素晴らしい。昔のゼルダよりも自由度は高く、かといって強制的な要素は少ないという絶妙なバランスなのです。
しかもラストにはかなり胸熱な展開も待っておりまして、かなり盛り上がりましたよ。
全体的なボリュームはそれほどヘビーではなく、難易度もそれほど高くないので、気軽に楽しめる新しい「ゼルダの伝説」だというのが私の感想です。
あとね、とにかく世界観がカワイイ。キャラクターも魔物も愛らしいし、フィールドの全てが愛おしい。ネコ衣裳を着るとネコの言葉が判るとか、人参のカリモノを置くと馬が呼び出せるとか、細部に至るまでがカワイイのがいいですね。あと、ゼルダ姫が割と無表情なのも意外といいのです。育ちの良さを感じます。
総じて「ゼルダ」初心者にもオススメできるし、「ゼルダ」体験者にも新たな楽しみを提供しているので、万人にお勧めできる作品だと思います。気になっている方は是非ともプレイしてみて下さい。