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地テシ:405 「Astro Bot」とかの年末年始ゲームの話

 「FOLKER」初日まで一ヶ月を切りまして、寒さマックスの真冬なのに稽古場の温度もぐんぐん上がっている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。防寒と加湿だけはしっかりして下さいね。稽古でも色々と盛り込みすぎて上演時間が気になるトコロですが、ぐんぐんテンポを上げてぐんぐん面白くしている最中ですよ。

 そして、キャラメルボックスの西川浩幸さんと岡田達也くんのやっている配信トークライブ「東京砂漠」にゲストで出るか出られないかの境目の私です。稽古スケジュールによって左右されるのですが、多分参加できるんじゃないかなあ。という希望的観測です。
 いや、先ほどスケジュールが確定しまして、参加できることになりました。詳しくはこちらでご確認下さいませ。19:30からですよ。何を喋るコトになるのやら。


 さて、ここしばらく年末年始の散歩話が続いてしまったので、そろそろゲームの話とかでもしましょうか。そう、散歩と同じくらいゲームも好きな私ですよ。あと音楽と読書も好きですよ。好きなモノがいっぱいの私ですよ。

 昨年末頃によくプレイしていたのがアクションRPGの人気シリーズであるDragon Ageシリーズの最新作「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」PS5版です。

 前作である「Dragon Age: Inquisition」もプレイしていましたが、今回はさらにアクション性を増してキビキビ動けるようになりました。前衛型・後衛型などの仲間の中から二人まで連れて冒険できるうえに、三人での連係攻撃までできるので、なんだか一人でオンラインRPGをプレイしているような豪快さと快適さが楽しめます。
 Bio Wareの製作したゲームらしく会話での選択肢も多く、それによって相手の反応が変わったり、場合によってはストーリーも大きく変化したりもします。キャラクタークリエイトもかなり細かくできますし、種族や所属などによって背負って立つ背景も大きく変わるところがロールプレイの醍醐味です。
 戦闘は意外と少なくて探索や会話がかなりのウエイトを占めますが、調べ甲斐のある複雑なマップや隠しアイテムを探索するのがまた楽しいのです。要所に現れる戦闘シーンもダイナミックな戦闘が楽しめて、スキルツリーによるキャラクター育成も幅広くて遊び甲斐があります。


 順調に楽しくプレイしていた私ですが、中盤に差し掛かってかなり大きな決断を迫られました。二つの街が同時に攻められて、どちらかしか救えないという重要な場面です。どちらにするか決めかねているところで、昨年末の年越しゲームである「Kingdoms and Castles」という街造りゲームに出会ってしまい、当然ながらというかなんというか、まあハマってしまってプレイしている内に「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」を放ったらかしにしてしまっている私です。

 その「Kingdoms and Castles」も敵無しモードで始めてしまい、ある程度コツも掴めたので敵有りモードで新しく始めてみたら、これがまた面白い! 数年ごとにドラゴンやバイキングが攻めてくるので、街を造りながら防壁なども考えなくてはならないという、忙しいやら楽しいやらの日々です。
 もちろんこれらの敵要素はプレイにメリハリを付けられて楽しいのですが、基本的にユルめのゲームですので大打撃にはなりません。住民を攫われたり街を壊されたり、あるいは敵を蹴散らしたりしながらも順調に育っています。ああ、このノンビリした感じが良いですねえ。黙々と街を育て続けてしまいます。
 いくらでも時間が溶けてしまうような楽しさの中で、これではいけないと私の理性が語りかけてきます。楽しいゲームはもちろん素晴らしいのですが、このままただただ街を造り続けていてはいけないような気がしてきました。


 そこで! プレイし始めたのが「Astro Bot」というPS5専用のゲームですよ。昨年のThe Game AwardsでGame of the Yearに輝いた人気のゲームです。実はPS5にはその前作である「Astro's Playroom」というゲームがプリインストールされており、PS5を買った人ならば誰でもプレイできるのです。PS5の最新最強の機能を最大限に楽しめるという、言うならばちょっと短めの技術デモ的なゲームでした。いや、そんな言葉で括れるようなお座なりなゲームではなくて、様々なアイデアをブチ込んで充分に楽しめる実に綺麗で刺激的で魅力的なゲームだったんですよ。そりゃもうプレイしながら驚きの連続でした。
 そんな前作から面白さを引き継いで、全くの新作として楽しめるようにパワーアップしたのが今作「Astro Bot」なのです。

 PS5型の宇宙船に乗って、たくさんのボットたちと宇宙を旅していたら、急に謎のUFOに攻撃されて大破し、ボットたちも多くの星々に飛び散ってしまいます。とにかくボットたちを探して救い出して宇宙船を修理しなくてはなりません。さあ、コントローラ型の小型宇宙船に乗って、様々な仕掛けのある星々を駆け巡りましょう!

 というポップなオープニングから始まるこのゲーム。前作「Astro's Playroom」をプレイしていれば、あるいはプレイしていなくてもすんなりとプレイできます。基本的にはジャンプと攻撃だけなのですが、ジャンプボタンを押しっぱなしにすることで短時間は滞空できたり、攻撃ボタンを押しっぱなしにすることでケーブルを引っ張ったりもできます。特殊攻撃はR2トリガーですが直感的に様々なアクションが繰り出せるようになっているのです。その辺りに丁寧な作り方が感じられます。
 また、新しいアクションが必要な場面ではチュートリアルがグラフィカルに表示されますので、迷うことなく様々なアクションが繰り出せます。短めの面クリア型ですのでジャングルやら海やら山やら様々なフィールドで遊べるのですが、それぞれのフィールド限定のアクションも豊富に用意されています。風船のように膨らんで浮き上がっていけたり、パンチが伸びて遠くのモノが壊せたり。色んなアクティビティが詰め込まれています。

 ザコ敵なんかパンチ一発で倒せるような敵ばかりですので戦闘自体は簡単です。でも、このゲームの中心にあるのは探索と収集なのです。何かありそうな所には、必ず何かがある。これが実に気持ちいいのです。普通にプレイしていたのでは気付かないような隠し通路や隠しギミックを探しだし、山ほどあるコレクション要素を集めていきましょう。救出すべきボットたちも意外なところに隠れていたりしますよ。
 このボットたちの中には、30周年を迎えたプレイステーションの歴史を彩る数多くの名作に登場したキャラクターっぽいヤツらも混ざっています。このキャラは何だっけなぁとか、うわあ懐かしいなぁとか、色んなコトを思い出しながら楽しく収集していけるのですよ。

 前作でも驚いた、PS5の性能を最大限に引き出す仕掛けは今回も満載です。コントローラに付いているスピーカーからは主人公であるアストロの足音が聞こえてくるのですが、この音と精密な振動によって今歩いているところの材質がハッキリと判るのですよ。土、草むら、金属、ガラス。手に取るように判りますので今回も驚かされました。もちろんコントローラの傾きを検知するとか、LRトリガーに負荷が掛かるとか、PS5コントローラならではの操作も体感できます。

 それはそれは数多くのアイデアが詰め込まれていて、快適に軽快に楽しめる今作。アストロも他のボットたちもカワイイし、小ネタもいっぱい仕込んであるし、予想外のギミックが次から次へと登場するので驚きの連続です。
 でもね、正直に言いまして、前作である「Astro's Playroom」の延長線上にありますので、前作があまり好きではなかった人や、前作で既にお腹いっぱいになっちゃった人にはオススメできないかもしれません。しかし、前作が好きだった人にとっては、あの楽しい遊び場がさらに大きくなってさらにバラエティ豊かになって帰ってきたのですから面白くないワケがありません。
 もちろん今作が初めての方でも何の問題もありません。さらに練り上げられたAstroの世界が楽しめるのですから、むしろ羨ましい限りです。恐れずに飛び込んでみて下さい。ま、私もまだまだ序盤ですからまだまだ楽しめるんですけどね。


 そんなこんなの年末年始ゲーム体験。限られた時間ではありましたが、色んなゲームを遊ばせていただきました。ああそうだ、Nintendo Switch 2が正式発表されたのもそりゃあ気になっちゃうよね。いつ発売されるのか、簡単に手に入れられるのか。判らない点はまだまだありますが、とにかく新ハードが発売される時ってワクワクしますよね。

 この勢いで今年も色んなゲームをプレイしていきたいと思います。では、良いお年を。いや、まだ今年も始まったばかりなんだってば。