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マーケターが大事にしたいマーケティングよりも大事なこと
マーケターの皆様にとっては、マーケティングよりも大事なことと言われると、気になりますよね。私もマーケティングこそがビジネスにおいて最強だと思っていたので、あえてここで表現しておこうと思いました。
マーケティングとはツールであり目的になってはいけない
山口周さんの、世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのかで紹介されていたように、
日本は、マーケティングドリブンという考え方により、ビジネスが縮小均衡に陥りがち。また、マーケティング的に優位だからという理由で本質的に企業のミッションや美学に反する事をしてしまうケースが多いです。
データドリブン、マーケティングドリブンで事業を推進することは、数字説得力があり、説得はしやすいかもしれません。 ですが、世の中にとって何故必要なのか、何の課題を解決したいのかといったWHATやWHYを考えられてない企業や商品が事が多いような気がします。
変えたい社会、理想の状態、カッコいい未来など、何ができたら面白いじゃんという、理想を基準に、その状態に近づけるためにマーケティングは、ツールとして存在すべきです。
決して、マーケティングから考える(儲かりそうだから、ニーズがあるから)という発想は悪くはありませんが、それを何に使うのかをもっと大事にすべきだなと思います。 自分にとって、社会にとって意味があると胸を張って言えるか、そういう視点を持ってマーケティングに臨みましょう。
購買行動が大きく変わり意味が重要になりました
もう一つ、マーケティングよりもWHYやWHATが重要な理由があります。それは、購買シーンが大きく変化しているという事です。市場には、意味の市場と役に立つ市場に大きく分かれています。
昔の日本であれば、役に立つだけでよかったのです。冷蔵庫もなければ、テレビもない時代だったためです。いまや、物に溢れて便利になりすぎました。故に、面白さや感性の世界や意義や意味にお金を払うようになりました。
ITの世界では検索エンジンなどが最たる例だと紹介されています。検索エンジンは実質的には2つ以上ある必要がない。googleだろうとyahooだろうと便利で役に立つ方を使いますよね。
では、たばこやお酒はどうでしょうか?コンビニを思い描いてもらえると分かると思いますが、たばこは100種類上、お酒も冷蔵だけでなく日本酒ワインなどたくさんの種類を取りそろえているわけです。
これが意味の市場です。すなわち感性や情緒的ベネフィットと呼ばれる市場になります。これからマーケティングは、役に立つものよりも意味や意義、単純にかっこいいと思えるものといった、”美学”の世界で牽引していく企業や商品が増えていきます。
マーケターはあるものを広めるという事だけでなく、”美学”を磨き世の中を面白くする商品やサービスをどんどん創造し、課題は何か?世界がどうなったらワクワクするか。といったWHATやWHYの部分を考えられるような存在になるべきです。そうすれば、マーケターが世の中を面白くするそんな未来が当たり前になるのではないでしょうか。
『マーケターが世の中を面白くする』そんな社会の実現のために。