800万人以上が会員、中国版N番部屋とは
こんにちは、たおです。
さて、先週投稿した韓国のN番部屋に関する記事は、先週noteのなかでもっとも多く読まれた記事の中の一つだったそうです。
私の拙い文章をそれほど多くの人が読んでくださったこと、性犯罪に関心を向けてくださったことに非常に感謝しています。
さて、性犯罪というのはその時一瞬話題になるものの、そのあとも継続して人々の関心が向いているか、というとそうでもありません。実際、先週ほぼ全ての韓国人の友達のSNSの投稿に見られたN番部屋の投稿ですが、今週は全くもってありません。(今週始まったばっかりだけど)
ということで、性犯罪に関する法律、そして性犯罪を減らすためには一定数が関心を持ち続けることから必要ではないか、と考えました。
そこで、N番部屋の現況について、さらなる情報について記事を書こうと韓国のニュースを見ていると、「中国版N番部屋、800万人以上が会員だった」という記事を見つけました。
その記事によると、中国にも韓国のN番部屋のように違法動画、写真などを共有するサイトが複数存在し、そのなかで一番大きいサイトはそう会員数が860万人を超えているそうです。
この中国のサイトが世間の注目を集めることになったきっかけは3月26日午後、半次元というニックネームで活動している有名ブロガーがこのサイトを摘発する記事を書いたことに始まります。
サイトは複数あるのですが、そのなかでも860万人以上の会員をもつ巨大サイトが「芽苗」、そのほかにも、蘿莉(ロリ)サイト、羅莉(ロリ)天国、次元空間などが存在します。
このサイトでは裸体写真などの共有がされており、またN番部屋同様、ロリ、女子中高生などのカテゴリーわけがありました。「4歳幼児」「女子小学生」「目が大きいロリ」などといった題名がつけられて共有されていたそうです。
このサイトは、1週間会員、年間会員、永久会員など種類があり、会員料金も30元(約450円)から3000元(約45000円)と幅がありました。
中国は当局が管理を厳格にしているにも関わらず、なぜこのような事態になったのか、という声も上がりましたが、海外のサーバーを利用し、また頻繁にサイトのアドレスを変えることによって統制を免れていたそう。
実際に最大のサイト、芽苗は2012年にすでに告発されていましたが、サイトのアドレスを頻繁に変えることと、外国のサーバーを使用することによって免れており、実際、犯人(サイト運営者)を捕まえることは難しいとされています。
現在は、中国で話題になり、中国当局が捜査に着手し始めたそうですが、中国のインターネット統制をもくぐり抜けているそれらサイトの運営者を見つけ、処罰が実現するという可能性はあまり高くないでしょう。
インターネットの普及によって、私たちは非常に便利な生活を手に入れましたが、一方で、サイバー犯罪が増加しています。
今回の韓国のN番部屋事件に関して、韓国という国が未発達だからだというなんの根拠もない意味のわからない主張が展開されているのをTwitterで見かけたのですが、これは果たして、隣の国の他人事でしょうか。
日本語でも「ロリ 動画」と検索すると、それはそれは出てくるサイトの数々。
上から三つ目のサイト、未発達な体がお好きな方専用のようで、果たしてN番部屋と何が違うのかしら、と思ってクリックしたけど、見れませんでした(韓国のインターネットは成人向けのサイトに規制をかけています)
結局、その後も何個かのサイトを見ようとしたのですが、運悪く(?)見ることはできず、日本の実態を見ることはできませんでした。
それにしても、こんなあからさまな単語で調べるだけでも、それはそれは多くの違法動画が上がってくる日本と、そしてそれを知りつつ知らないふりをする日本人たち。日本人女性ももちろんこの事実については知っている人が多数ですが、自分に被害が来ない限り、見て見ぬ振りをして、関わらないようにしている人が多いと思います。
ですが、今回のN番部屋の事件について調べていくうちに、無意識に女性を下に見ている男性、そしてその現実を見て見ぬ振りする女性が見えてきます。
性犯罪は、人権侵害問題でもあります。自分と同じ、一人の人間だと正確に認識できていたとしたら、相手の同意なしの性行為、裸体写真や動画の流出、果てには家に襲いこむなんてこと、できないからです。
性犯罪はなかなか減っていないとよく言われていますが、それには潜在的な考えがまだ変わっていないからではないでしょうか。
法律はもちろんより厳格化される必要がありますが、殺人と同じように、性犯罪も「常識では到底できない行為」だと思います。
私たちは今回の事件をきっかけに、今一度、男性と女性、そして人間や人権というものについて、立ち直って考える必要があるのではないでしょうか。
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