らしさらしさらしさ
私の言い回しは独特らしい。
そう言われることが多く、
社会に出てから私の言葉を閉じ込めることが多かった。
万人受けする、ちゃんとした言い回しを学んだ。
自分の言葉をしまっていた。
昔子ども向けのおたよりを作ったことがあった。
毎月ボランティアの人が来る読み聞かせの時間。
毎月違う絵本を持ってきてくれる。
子どもたちも楽しみにしていた。
おたよりでお知らせをしたくて、
「どんな絵本がやってくるかな?」
と文章を添えた。
長となる者が文章を細かくチェックをし、
つぶやいている。
「…やってくる?やってくる…本は勝手にやってこないよね?来るのは人だよね?」
言われてみたらごもっとも。
日本語として、文章として違うんだよね。
ハッとした。明らかな違和感。
私にすると、新しい本を持ってきてくれる人がいるから、一緒にやってくるって発想だったから。
その時伝えられた、「言い回し独特だよね。」
【どんなお話を聞けるかな?】
に直し、提出。次はすんなりと。
それからはおたよりや文言、全て文章を見直して、一般的に言い回しを目指していた。
自分なりの一文を入れるときも、書きすぎないように語りすぎないように。
昔も言われたことはあったけど、
個性だと思って気にしていなかった私。
社会に順応することはこういうことからなのかと、自分の言葉を閉じ込めた。
一般的な言葉を探して。一人に旅にでも出た気分。だいぶ放浪してるけど。
だからずーっと書きたかった。自分の言葉で。
noteを見つけて2年。
私なんかが書いていいのだろうかと躊躇して2年。
やっと踏み出すことができた。自由な私。
言葉の個性も大切に、気持ちの個性も出していきたい。
そんなことをふと思った、今夜の晩酌。