しゃれこうべ・セッション【Sandwiches #80】
やや、今日も暑うござんしたねえ。いくつか用事があって表参道、渋谷周辺まで足をのばしたが、あまりの蒸しぐあいと人の多さに辟易した。へとへとになって帰ってきたところでいま、「Sandwiches」の記念すべき80回目を迎えようとしております。
ぐるぐるめぐる毎日のうちに、ぷかり、わいたことばを拾っては投げ、拾っては投げ継続した本連載……実は「シーズン2」と題したシリーズは今日を入れてのこり5回で終了、同時に毎日の更新もひとくぎりとしてストップする心持ちでいます。これといった理由はないけれど、隔日の「楽曲紹介」でもまもなく全3作を紹介し終えるものねえ。すっかり日々のならいとして身にしみた作業やから、ぱ、と手ばなすのは惜しい気がする、そいでもね。
ながい自粛期間のさなか、インターネットを通じてだれかとことばを交換することが多くあった(当然やが)、しかして最近になってじわじわと誰かと顔を合わせる機会もふえてきて、そうした実際の場での会話のたのしさ、また同時にむずかしさも思い出しておりました。
やはりかやはり、テキストやビデオ越しの会話とは違った間(ま)、ことばづかいがそこにある。これがよ、なんともはや大しけの海でサーフィンの感なのですね。表情や身振り手振りをつかって全身でコミュニケーションをおこなうよろこびこそあれ、一歩違うと流れに呑まれてしまう! あれれ、なんだかしゃべるのが下手くそになってしもた! どぱーん、ぶくぶくぶく! 気づけば口をつぐんでいた、二の句がつげなくなるおのれを見たのはわたしだけやろうか?
とかくこの #StayHome シーズンはあらゆる筋肉・胆力を奪い去っていったようです。誰かと一緒に時間をすごす、ただそれだけのことにも疲れを感じるほどに、ひとりよがりなほねほねばかりが残ってしまった。まずはおしゃべり筋肉ね、あとは笑顔の筋肉、もろもろ、とりもどさん限りはちょっぴり苦いぎこちなさを抱えたまま、かたかたかたん、かわいたどくろを鳴らすばかりやもしれません。
ようやく会える、たいせつな誰かと面と向かっておしゃべりするときのために……少なくともこの「Sandwiches」でぽいぽい投げ出すものよりももうちょい、「ひとりよがり」を脱したことばを手元に引き寄せておかねばと思うた土曜日でした(そんな意味でも、いまのnoteの書き方はあと5回のうちにおさめようというわけであります……)。
●本日の一曲
脈略なく、最近きいたハッピイな曲を貼っておきますね。ビデオもキュート。
*****
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?