絶縁抵抗測定の値は何を意味しているか【+低圧と高圧の絶縁性能確認方法の違い】

まず、昨日更新の資料の再掲から。電験2種二次試験受験者に役立つ資料になっている。

今日は現場に近いが、今後出題確率が上がってくる所を押さえる。

低圧電線路と高圧電線路の絶縁性能

参考書作成企画では、低圧電線路と高圧電線路の絶縁性能確認方法について、明確な違いがあることを伝えた。

原稿にもそれを反映させた。

低圧電線路は「絶縁抵抗測定」

高圧電線路は「絶縁耐力試験」

を行うことで、電線路の健全性を確認する。

電技との関係性

保安講習に参加すると、教えてくれる講師もいるが、知らない講師も多い。

電技5条では「絶縁性能は第22条及び第58条を除き、事故時に想定される異常電圧を考慮し、絶縁破壊による危険のおそれがないものでなければならない。」としている。

これは高圧と特別高圧の系統を意味する。

第22条と第58条は低圧の系統について、記載されている。第22条では漏洩電流、第58条では絶縁抵抗値を定めている。

これが何を意味しているかというと

「低圧系統は電圧が低いので絶縁破壊よりも、漏れ電流が問題になる」ということである。(絶縁耐力試験では10分間といった電圧を加える。低圧ではそこまでしなくていいということ)

絶縁抵抗測定の目的

絶縁抵抗測定では、絶縁抵抗値を測定するが

その本来の目的は「漏れ電流がどの程度であるかを確認する」である。

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