地獄の通学路
国家試験の勉強を、ギャル男のとばっちりでセット品扱いで叱られる日々。
もちろん今使用しているのはペンネームで、本名は別にある訳で。
これがまあ、厄介だった。
なんと、私の苗字(結婚後の姓)の駅名がね。途中にありやがる。
ある日あまりにも疲れていたので、普段は意地でも座らないのに、座ってウトウトしてしまったんだ。
「次は〜、那須野〜、那須野〜(仮名)」
別段変わりない車内アナウンス。
「んぁふぁい!すみません!ん……ん?」
……やっちまったなぁ!!
もう周りの注目浴びまくりだよね。
降りるしかないよね。
田舎の電車、3両編成。端っこの車両に乗り直したよね。
今振り返れば笑い話だけど、こんなのノイローゼ以外の何物でもない。
この日以来、また、私はどんなに疲れていても電車の座席には絶対に座らなくなった。
そりゃそうだ。地獄だよ。