⁑お知らせ⁑宝塚の本箱「ちいさこべ」が配信されました。
BookBangの連載「宝塚の本箱」、
本日「ちいさこべ」が配信されました!
山本周五郎さんの時代小説「ちいさこべ」は、1957年に書かれました。
宝塚で上演された時の題名は、「小さな花がひらいた」。
小作品ながら再演が重ねられた、柴田侑宏先生による名作です。
江戸の大火で父母を失った、若棟梁の茂次。
焼け出された子供たちを集めて世話をする、おりつ。
はじめは厄介者だと思われた子供たちは、茂次の悲しみに寄り添ってくれる存在でした。
真面目ゆえに頑なな茂次が、再起をかけた奮闘の中で見つけたものは……。
「ちいさこべ」を読み返してみると、初めて読んだ高校生の時の読後感を思い出しました。
そして、どん底から顔を上げる茂次と子供たちの心の力に、心揺さぶられました。
それはきっと、今だからこそ、より強く感じる気持ち。
時代を超えて、彼らと励まし合いたくなる、そんな思いに心が熱くなりました。
私の心に残ったシーン、「井戸の傍で、父母へ語りかける茂次」を、はるな檸檬さんがとても素敵に描いてくださいました。
そちらも含めて、ぜひ、お楽しみくださいませ!!
https://www.bookbang.jp/takarabako/
先日お知らせしました、中本千晶先生とのオンライントークイベント(5月8日)が無事に終了しました。
千晶先生、ご参加くださいました皆さま、有難うございました!
「宝塚」と「書く」ことについて語った時間は、予想以上に濃厚でした。
参加者の方々からの質問に回答するというよりは、おしゃべりしながら一緒に答えを見つけよう!という楽しいひとときとなりました。
博識かつユーモア溢れる千晶先生のお話に、すっかり聴き入ってしまいました!
「書く」ということ……その目的や、めざす場所は人それぞれです。
突き詰めれば果てしない、「正解」には行きつけない分野ですが、だからこそ面白いと改めて感じました。
「好きだな」と思える文章に出会い、自分の考えと正反対の文章から学び、「書く」をもっと知りたいと思いました。
文章の力は、誰かを攻撃するために使うのではなく、みんなで明るい方へ進むために。
そして、深すぎるテーマ!「書く」ことについて束の間語り合える、そんな時間を頂けたことに感謝しております。
5月の陽気に、私はついついのんびりしてしまいます。
ちょっと気を抜くとぼーっとしてしまい、反省してばかりの毎日。
私はしっかりと気合を入れて頑張りますが、皆さまにとって、のんびり心地良い1日となりますように。