⁑お知らせ⁑「私、元タカラジェンヌです。」風馬翔さんのお話が配信されました。
新潮社のウェブマガジン「考える人」の連載
「私、元タカラジェンヌです。」
今回は、風馬翔さんにお話を伺いました!
元宙組の男役・風馬さんといえば、名ダンサー。
正統派の群舞からヒップホップまで踊りこなす方でした。
風馬さんにとって、「踊り」とは何か。
その答えは、私が想像していたより遥かに深遠で、燃え滾る情熱に満ちていました。
でも、どんなに厳しい話をしている時も、取材中はみんな笑いっぱなし!
風馬さんの、柔らかい笑顔。
周囲への思いやりとおかしみが混ざり合った、親しみやすい話し方。
その柔和な雰囲気と、自らを極限まで追い詰めて生まれる彼女の踊りは、対極にあるようで同じものです。
踊ることの意味を語ってくれた風馬翔さん、大切なお話といっぱいの笑顔を、有難うございました!
皆さま、ぜひお読みくださいませ。
https://kangaeruhito.jp/article/132162
(後篇は明日、10月27日に公開されます。そちらもぜひ、お読みくださいませ。)
幼い頃からクラシックバレエを習わせてもらっていたものの、私はずっとダンスが苦手でした。
宝塚のお稽古場にある鏡。
そこに映る己のダンスは、思い描く動きとはいつも程遠くて、がっくり途方に暮れたものです。
自分を客観的に見ることが下手くそな私は、ダンスが得意な人の真似をして上達したり、自分との違いを発見することができませんでした。
踊るために必要な感性を持っている人に、心底憧れていました。
踊りのセンスは絶望的に欠けていたけれども、ダンスが嫌いかというと、そんなことはありませんでした。
いくら練習してもうまく踊れない。
そんな辛いお稽古も、今思い返せば大切で面白い時間だったような気がします。
試行錯誤したり、上級生や下級生が練習に付き合ってくれたり。
どんなに苦労しても、必ず一緒に乗り越えてくれる人たちに恵まれていました。
なんだかんだ、楽しかったのです!
私なりに一生懸命、踊りと向き合った日々。
あの辛さと充実感を思い出した、風馬さんとの語らいの時間でした。
冷たい風が、季節を押していく。そんな今日この頃です。
街のそこここに実りを見つける、明るい1日となりますように。