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見ているうちに見られてる【アートエッセイ】400文字
今日は田端のWishLessギャラリーに
ソニースズキの個展に行ってきた。
一見、
ペラペラでスキマだらけの人物画が
並んでいるのだけれど、
決して見過ごす事ができなくて、
見たこともないトリッキーな洋服着てて、
立ち止まって見ているうちに、
いつのまにか
彼らから見られている感覚に落ちていく。
そしてスキマの中に
奥行きが浮かんできて、
物語り始める。
決して見たこともない人達なのに、
いつか見た人達が立ち上がってくる。
彼らは誰なんだろう。
彼らは、
あの時の僕だったり、
あの時の友人だったり、
あの時の気持ちだったり、
あの時の景色だったり、
ペラペラの絵だったのに、
立体となって、
時を超えて語り始める。
僕はその話に耳を傾けながら、
ケラケラ笑ったりしている。
![](https://assets.st-note.com/img/1685884133115-iTiu60R4wi.jpg?width=1200)
どこかノスタルジーが
漂っている人物画なのだけれど、
ソニーのスパイスの効いた
ユーモアもあって、
過去の自分の心象風景を見せられても、
笑っちゃうのです。
(おしまい)