本当に私は生きたのか?
主婦のブルース(注:mixiでのタイトルです)
こういう歌をご存じでしょうか。たしか「かあちゃんのブルース」と読むらしいです。
1960年代後半、中川五郎作詞、高石ともや作曲の歌です。
あの頃、他にも岡林信康とか、アングラ的なフォークシンガーがたくさんいました。
この歌は、
🎵皆さん私の歌を聴いてよ 私は平凡な奥さんよ
🎵もうすぐおばあちゃんになってしまう
🎵50をちょっと過ぎたおばさんよ
で始まります。
歳の頃は団塊の世代の親の世代。戦争直前に結婚し、さんざんな新婚生活を送り、戦後、専業主婦となり、子供が生まれ、姑とのゴタゴタもあり、旦那の浮気も経験し、やがて子供も結婚し、テレビが生き甲斐の老後を送っている。
そんなとき、ふと思い返すのでしょう。
🎵別に大きな不幸もなく 平和のうちに年を取った
🎵私は自分に問いかけるの 本当にこれで良かったのかしら
最後は、
🎵主婦は女の生き甲斐かしら 本当に私は生きたのかしら
で、終わります。
さて、あれから40年近くが過ぎた今、自分が50歳ちょっと過ぎ。
おばあちゃん → おじいちゃん
おばちゃん → おじさん
主婦 → サラリーマン
女 → 男
などと置き換えてみると、最近、すごくよく分かる歌だなあと思う。
「本当に私は生きたのか?」
それに、こんな昔の歌なのに、歌詞も良く覚えてるんですよね。
サビを除いて10コーラスあるうち、9コーラス分は覚えてた。よっぽど何か印象的だったのかな。
(2008.7.10 mixi 原文のまま)
追記:当時、私は、♫本当に私は生きたのかしら、と思っていたのかも知れません。もちろん、世の中に寄与した、と言えるようなことは一つもありませんでした。
でも、誰でも、身内だけでなく、他の誰かの心の中に残っていたり、他の誰かに影響を与えていたり、周りの人と何らかの関わりを持って人生を歩んで来たはずですよね。そういう意味では、確かに「生きた」のかも、と思っています。
なお、mixiの投稿には、少々間違いがあるかも知れませんが、あえて直さず、原文のまま投稿してます。また、この歌(下のYoutubeリンク、Spotifyリンク)は、時代背景も考慮の上、お聞き下さい。