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OM-1MARKIIレビュー【フォーカス編】

さて、前回のOM-1MARKIIレビュー【絵づくり編】では、OM・オリンパスユーザーの方からたくさん共感の声を頂きました。
この点に関しては初めて触った人でも、もっと使いやすくなるといいなと思います。


今回は「ピント合わせ」についてです。


ピント合わせに関する機能

AFしながら即座にMFへ切り替え

AF設定中でもフォーカスリングを回して瞬時にMFに切り替えて撮影するという機能(AF+MF)があります。

以前の記事で書きましたが、AF+MFの仕様はLUMIXよりOMの方が使いやすいと感じました。(詳細は下記note参照)

LUMIXを使っていて「変更不可能な難しい仕様なんだろうな…」と思っていたので、OMでさらっと使いやすい仕様でテンション上がりました

OMのここが惜しい!
AWBに設定してAF+MFでフォーカスリングを回すと、マニュアルで調整している間だけモニターの色合いが変わります。MF調整が終わると色味が戻ります。これは見ていておかしいので直して欲しいです。

フォーカスクラッチ

MFへの切り替えの流れでフォーカスクラッチについてです。
LUMIXとOMは両メーカーからフォーカスクラッチのついたレンズがリリースされているのですが、両者のフォーカスクラッチに違いがあることに気づきました。

フォーカスクラッチONの状態だと距離標が表示される

LUMIXのレンズはフォーカスクラッチOFF(AF)でも、ON(MF)でも、フォーカスリングの粘りは変わらず軽めです。

OMのレンズはフォーカスクラッチOFF(AF)の状態だとフォーカスリングは軽く回り、ON(MF)だと重く粘りがあるような感じでした。

MFで調整をするなら粘りがある方が使いやすいので、OMのレンズの方が好きだなと思いました。

ピントピーキング

またピーキングの機能について、私の感覚ですがLUMIXよりOMの方がピントの当たっている部分がはっきり見やすいと感じました。

OMのここが惜しい!
ピーキングについて、惜しい点が2点あります。
・ピーキングの色の選択肢が少ないこと。もっと増やして欲しいです。
・ピーキングを表示している場合に、一度メニューやコンパネを開いて元に戻るとピーキングが消える仕様はやめてほしいです。

プリセットMF

スナップを撮る場合に無限遠(過焦点距離)の位置に合わせて絞って撮るとパンフォーカスで撮影できるのですが、LUMIXの場合はモニターを見ながら毎回無限遠位置に合わせる必要がありました。
OMの場合、プリセットMFという機能でピント距離を指定できるので、いちいち設定しなくていいのが便利だと感じました。

999.9mにすると無限遠位置になる

ここまではフォーカスに関する主に機能面の話でした。

AF性能

ここからが本題。OMのAF性能についてです。

AI被写体認識

まず被写体認識は、人物認識しか使用していませんがかなり合います!
LUMIXは最近、像面位相差AFを搭載するようになりましたが、特定の状況だと合わないことがあり、まだ発展途上で調整しきれていない感じでした。

それに対して、OM-1MARKIIはかなり合うので驚きました。LUMIXがコントラストAFで60点だったのが像面位相差AFを搭載して80~85点くらいになったとすると、OMは90~95点くらいの印象です。
まさに一枚上手の印象で、撮ってて気持ちよかったです。

AF枠が見やすい

被写体(人物)認識で人物を認識したときに四角い枠が表示されます。
この枠の表示が非常に見やすいと感じました。

EVFとモニターで表示方法を変えていて、太すぎず細過ぎない適度な存在感なのがすごくいい!と思いました。
参考にEVFとモニターの様子を撮りました。

(EVF)被写体認識枠がグレーで半透過されている
(モニター)メインの被写体は白枠で、その他はグレーで表示される

暗所でのAF性能

常夜灯くらいの明かりで撮ってみたのですが、ちゃんと人物認識しました。
これは本当に性能の高さに驚きました。

半分冗談くらいのつもりで、「薄暗い中では合わせられないでしょ~」と思ってやってみたら、スッと合わせにいってくれたので、一本とられた感じです。

被写体(人物)認識してる様子。暗い部屋でよく見ると…
(ISO3200, f/2.8, 1/80s)
同じ光源下でぬいぐるみにAFを合わせてみた
(ISO64000, f/2.8, 1/60s)

OMのAF合わせの癖

AF合わせで唯一使いにくかったのは、手前に障害物があるとそちらにピントが合ってしまうことです。
人物認識で、人を認識しているときにその近くに人物に少しでも重なる障害物があるとそちらにフォーカスを合わせにいってしまいます。
人物を認識しているのであれば、障害物に惑わされずにしっかりと人物に合わせられるといいなと思いました。

対処法として、こういった場合にはC-AF+トラッキングにするとちゃんと人物に合わせてくれました。私はFnボタンにカスタムモード(C1)を登録して瞬時にトラッキングに切り替えられるようにしています。

さいごに

4回にわたってOM-1MARKIIのレビューを行ってきました。
不満点はいくつかあったものの、スチル機として納得のいく性能に仕上がっており、かなり好感を持ちました

OMとLUMIXどちらをオススメするか

単純なスチル性能だけならOMの方が上だと思います。
しかし得手不得手があるので、それぞれどういう人にお勧めなのか書いておきます。

OMがオススメな人

  • 写真をメインに撮影したい人(スチル性能や作り込みはOMの方が断然上)

  • 撮って出しの色調整は大味でも問題ない人(そこまでこだわらない、Raw現像をするなど)

LUMIXがオススメな人

  • 動画も重視して撮影したい人

    • 炎天下での撮影や長時間録画のシーンがある場合はGH7がオススメ!

  • 簡単にいい感じの色味で写真を撮りたい

  • マニュアルレンズを使いたい

    • ただし、G99やG9II、GHシリーズなどミドル機以上でないと使えない機能があるので注意

  • 手軽に色味を変えたい

    • リアルタイムLUTを搭載しているのはマイクロフォーサーズではG9PROIIとGH7のみ

  • モノクロで撮影したい人

    • たくさん種類のピクチャースタイルがあるのはLUMIXならでは!

私個人としてはOM機を導入したことで、それぞれの強みや弱点が分かったので良かったと思っています!
今後はOMをスチルメイン機として、OMとLUMIX使い分けていこうと思っています。
(リアルタイムLUTを搭載したコンパクトなm43機の登場を切願しています)

みなさまのカメラライフの参考になれば幸いです!
最後までご覧くださりありがとうございました!!

8月28日までOMのキャッシュバックを実施中です。是非この際にお買い求めください!





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