面倒くさいの神、「めんどう」現る
たすくは机に座ってぼーっとしている。
たすくさん、たすくさん、どこからか声が聞こえる。
たすく:誰かと思えば、やっぱり「面倒」か。
面倒:そうですよ、たすくさん。しなければならないのにしようとせず、時間を浪費しているから、お呼びになったのかと思ってお声をおかけしました。
たすく:わかった?
面倒:わかりますとも、たすくさん。湧き上がった気持ちそのものが私ですからね。
たすく:なるほど。面倒くさいという気持ちがある限り、いるのね。
面倒:そう、そう。こういう時には「煩悩さん」とか「自己欺瞞さん」とかをお呼びすれば、面倒なこともすっかり忘れて、私は消えますが、面倒な事がなくならない限り、また現れますけどね。
結局先送りでしかないのですね~。
面倒な事というのは、人それぞれで、同じ事でも、面倒と感じるか、感じないか。その物事に対する考え方、感じ方、対処の仕方で気持ちも個人個人変わります。たすくさんが面倒と感じることが、他の人にはそう感じないかもしれません。
同じ問題にぶつかっても、面倒の神が現れる人と現れない人がいるのでございますよ。
たすく:なるほどね。多分に俺の性格であるわけか。確かに、この問題を避けて他の物事に手を出せば、その時は面倒な気持ちは消えるからね。
面倒と考える物事を忘れるのではなく、物事そのものを面倒でなくして、面倒という気持ちを排除すれば良いということか。
面倒:その通り。そうすれば、私の出番は減ってくるでしょうね。寂しいですが。
たすく:じゃ、その面倒と考える物事にぶつかった場合、どうやって対処すればいいのか?
面倒:それはご自身で考えてくださいませ。答えをお教えしたらお会いできなくなります。
たすく:確かに自分で自分の首を締めるようなことはできないからな。
よし、わかった。少し考えてみよう。
面倒の神、たすくの側に居続けるが、次第に影が薄くなり始めた。
たすくは、面倒な事がどうして面倒なのか、考え始める。
面倒くさいの分析
対象そのものは中立 。あるタスクや問題(例:宿題、料理、掃除、仕事など)は、特定の人にとっては「面倒」と感じられるかもしれませんが、他の人にとってはそうではないかもしれません。対象そのものは中立であり、それ自体が「面倒」なものではありません。
感じ方の主観性 そのタスクや問題に対する感じ方は個人の経験、性格、体調、ストレスレベルなどに影響されます。
例
宿題
子供A: 宿題をするのが好きで、毎日楽しみにしている。
子供B: 宿題が多くてプレッシャーを感じ、取り掛かるのが億劫。
料理
人A: 料理が趣味で、新しいレシピを試すのが楽しい。
人B: 料理の準備や片付けが時間がかかり、ストレスを感じる。
運動
人A: 運動が好きで、健康維持のために毎日ジョギングをしている。
人B: 運動後の疲労感や時間の確保が難しく、運動するのが億劫。
仕事
社員A: 新しいプロジェクトの提案作成を通じて自己成長を感じる。
社員B: 提案作成に多くの時間を要し、他の業務が滞ることにストレスを感じる。
感じ方を変えるための方法
ポジティブな視点を持つ タスクに対するポジティブな側面を見つけることで、「面倒」と感じることを減らすことができます。例えば、料理を健康的な食事作りの一環として捉えるなど。
タスクを小分けにする 大きなタスクを小さなステップに分けることで、取り組みやすくなり、「面倒」と感じにくくなります。
報酬を設定する タスクを終えた後に自分へのご褒美を設定することで、モチベーションを高め、「面倒」と感じることを減らします。
習慣化する 面倒だと感じるタスクを習慣化することで、抵抗感が減り、自然に取り組めるようになります。習慣化するまでは面倒心と戦う必要はあります。
まとめ
「面倒」と感じるかどうかは、タスクや問題そのものの特性ではなく、個人の主観や感じ方に依存します。対象そのものは中立であり、それをどう感じるかは個人の経験や状況、心理状態によって異なります。このため、「面倒」と感じず物事に対処し、ぐずぐずしている時間をなくするためには、視点を変えたり、取り組み方を工夫したりすることが重要とたすくは考えたのでした。
夢に向かって進むには面倒な事ではなく、面倒と考えること、それが進みの障害となって、達成までの時間、可能性の可否に影響がでるのではと考えます。 敵は自分にあり、というのはまさにこの事でしょう
by たすく