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PMP in South Africa - Intro
遂に本日、PMP (Project Management Professional) の資格試験に合格することができた。思えば、いつか挑戦しようかなと思いつつ、受験費用やら維持のための費用やシステムやらを理由に、なんとなく先延ばしにしてしまったことがこんなにも悔やまれることになろうとは当時は思ってもみなかった。
この資格、持っておくとよいかもと改めて思い始めたのはMBAもそろそろ後半に差し掛かり、転職先が決まらなくて、でも心のどこかでまだ結構なんとかなるんじゃないかとのんびり構えていた頃だった。南アフリカで転職活動をしていると、必ず同じ質問を2つされることに気づき始める。
給与の希望額は?
何のビザを持っていますか?
ちなみに、給与は南アフリカでもセンシティブな話題なのか、遠回りにおしゃれな感じの英語で聞かれる。採用担当者によって言い回しも異なり、いろいろな英語表現に触れるのは何よりよい学びになるのだが、「あなたにこのポジションをお願いするとしたらどのくらいの予算を準備したらいい?」と言われ、あれ、いま何の予算の話ししてるんだっけ?と全く会話がかみ合わなかったこともあった。
給与条件は御社の規定やマーケットスタンダードに従うし、交渉可能なコンディションだから、で乗り切ろうとしていたが、それはそれでやる気がないと思われると親切な南アフリカの友人からアドバイスをもらって、高すぎず安すぎず、ほどほどのところで提示することにした。お金の話しはどこの国にいてもやはり難しい。
で、本質的に問題なのはビザの方で、労働ビザがないと海外で仕事ができない。転職先さえ決まればビザは会社がなんとかしてくれるものなのでは、と勝手に信じていた。いま思えば、大学院のクラスメイトは南アフリカ人ばかりで、ビザを自分で取得できる段取りが提示できないと南アフリカの会社がわざわざ日本人を採用しないのでは、というアドバイスは、南アフリカ在住の日本人の方に出会うまで、全く想像もしていなかった。
そうか、ビザは自分で準備しないといけないのか。
ビザにもいろいろな種類があり、南アフリカ現地で仕事ができるタイプのビザで、かつ、私でも取得できそうなものを探した結果、最も筋がよさそうなビザが、クリティカルスキルビザというタイプの労働ビザだった。南アフリカ政府が指定したいくつかの特定技能を持つ外国人に対して発行されるビザである。これを申請するためには、リストに掲載されている技能があることを客観的事実として示す必要がある。
これまでたいした資格を取得してこなかったため、リストと合致するような技能は基本ないのだけど、ひとつだけもしかしたら可能性がありそうだったのが、プロジェクトマネージャーという技能だった。
南アフリカで私のPMP活動は続く。