へなちょこだった私がちょこになった話【ポジウィル体験談】
はじめまして。まっきーと申します。
もうすぐ33歳になる、地方で働く女性です。
少し前まで自分の人生に自信が持てず、モヤモヤと毎日を過ごしていました。
ですが、2ヶ月半のポジウィルキャリアのトレーニングを経て、自分の考えに自信を持ち、非常に前向きに人生を生きられるようになりました。
この記事には、私の幼少期の経験から、ポジウィルキャリアを利用するに至った経緯、トレーニングを終えての変化を綴りたいと思います。
ポジウィルキャリアに興味がある人はもちろん、過去の私のように漠然と生きづらさを感じる人、仕事や人生に自信がない人にとって何かのヒントになれば嬉しいです。
…さて、キャリアの話といいながら、“幼少期の経験が人に及ぼす影響”と“人はそれを乗り越えることができること”をお伝えしたいので、少し長くなりますが、幼少期にさかのぼって話をさせてください。
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人生の最優先事項が「お母さんを守ること」だった
私の母は精神的な病気を抱えており、私が物心ついた頃から入退院を繰り返していました。病気の症状が出ていない時の母は“明るく優しいお母さん”でしたが、年に1~2回程度何かのストレスで不眠が続くと次第に不調になり、母は“お母さんの姿をした別人”になりました。急に外を徘徊したり、深夜にマンションの非常ベルを鳴らしたり、スーパーの品物を盗ってきてしまったり(後で父と一緒にお返ししにいきました)、私に対して「あなた、誰?」と言ったり。母が病気になると通常のコミュニケーションをとることは難しく、家事はもちろん自身の着替えもうまくできなくなる状態でした。
そんな母に対して「こわい」と思う気持ちはもちろんありました。でも、それ以上に普段の母を好きだったので「お母さんは弱い人やから、私がしっかりせなあかんわ」と使命感を抱きながら私は育ちました。
父と協力しながら、家事や母の介助、メンタルケアを行う日々は、小学校入学前から高校卒業の頃まで続きました。今でいうヤングケアラーだったのかなと思います。
それでも、小学1年生の頃に寡黙な父から「お前は一人っ子やけど、しっかりした子や」と褒めてもらえたことが嬉しくて、私は“母の保護者としての人生”を自ら選んでいました。
それが自分の役割だと信じていました。
恋愛依存×キャリア迷子=へなちょこな私
でも、私は本当はまだまだ子どもでした。心のどこかで「私だって甘えたい」「頑張らなくてももっと愛されたい」と思っていました。そこで、思春期の頃から少しずつ家庭の外に愛情を求めるようになっていきます。
「恋愛関係になると、人から愛してもらえるし甘えられるんだ」
そんな風に味を占めた私。高校の頃から十数年間、常に“恋人がいること”に重きを置いてきました。異性とお付き合いしてはお別れし、ともすれば恋人に依存した状態になった時も多々ありました。私の恋愛への執着の根底には、その先にあるだろう“結婚”や、自分が幼少期に得られなかった“安定した家庭”への強い憧れがありました。
一方、私が恋愛に夢中になっている間に、中学や高校の同級生は将来の夢を見つけていきました。
「みんなすごいな…でも私には母を守る役割があるし、愛されたいから恋愛も大事。みんなみたいに自分の人生のことばかり優先できない」
合格していた県外の国立大学を蹴って、家から近いほうの私立大学を選びました。母のことをこれからも近くで守るためでした。当時付き合っていた彼氏の住む場所と離れたくなかった、という理由もあります。
ですが、大学生になった頃から、私の“母の保護者としての人生”に終わりが来ました。誰かにはっきりと言われたわけではありませんでしたが、母の体調が落ち着いてきたため、もう私が母を守ってあげなくても大丈夫なんだということを薄々感じていました。
「いまさら好きなことをやっていいって言われても困る…でも、これからは自分がやりたいことや好きなことをやらなくちゃいけないんだ!」
超がつくほど素直でまっすぐな私は、そんな風に物事を0か100かで捉える癖がありました(ということもポジウィルで気付きました笑)。
ちょうど当時、世間では「好きなことで生きていく」ブーム真っただ中。YoutuberのヒカキンさんのCMが流れていて、私の脳内には“好きなことを仕事にしないといけない”という固定観念がこびりついていました。
これまでの進路選択は、自分の「好き」の気持ちではなく「自分以外」を中心にしてきていて、それはまるで全てが間違いだったかのように感じていました。
大学時代の就職活動では、割と早い段階で2社から内定をいただきました。まだリーマンショックのあおりも受けていた当時にしては、運が良い就活生だったと思います。
地元の信用金庫の内定を辞退し、福島県に本社のあるメーカーへ入社しました。ですが、「本当にやりたいことはこれなのか」という自問自答の末に、2年たらずで退社。学生の頃に植物が好きだったことと接客に適性を感じていたことをもとに、意を決して花屋さんで働きはじめますが、早朝から深夜までの長時間労働による体調不良で2ヶ月で退職。25歳の頃、再び転職活動をすることになり、”体力的に続けられる仕事”を求めて、地元関西で事務職として働くことにしました。
しかし、そこでもまた「私の人生はこれで良いのかな」と悩む日々が待っていました。今の事務職の仕事は、スキルが身につくわけでも成長を実感するわけでもありません。
また、職場恋愛をしたことで気まずい人間関係も生じさせてしまっており、この職場でこれから先働いていくことに自信を失い、完全にキャリア迷子になっていました。
自分に自信なんて到底持てず、幼少期の頃の自分と比べて情けないほどに「へなちょこ」でした。
並走してもらう心強さ
人生をより良くするためにどうすれば良いか。
転職するか、しないか。
資格をとるか、とらないか。
結婚するか、しないか。
出産するか、しないか。
仕事に注力するか、趣味に没頭するか。
30代は20代ほど若くないけれど、まだ選択できるといわれる年代。たくさんの選択肢が浮かびますが、私の考えは全くまとまりませんでした。特に問題だったのは私の「自分の意見に自信がない」「何が自分の本音か分からない」ということでした。
そんな時、たまたまネットで見つけたのがポジウィルキャリアのホームページでした。「無料相談なら気軽にできるかな?」そう思った私は、申し込みをすることにしました。
オンラインでの無料相談を担当してくださったのは廣嶋さんという方で、柔和な雰囲気で仕事以外の話も色々と聞いていただきました。
私はとびぬけた営業経験をもっているわけでも、スキルや資格があるわけでもないため、“キャリア”という言葉に対して身構えていたのですが(なんとなくバリバリのキャリアウーマンしか利用しちゃだめだと思っていた笑)、仕事以外の部分も含めて人生を描くためにどうすれば良いか、無料とは思えないほどに真摯に相談に乗っていただきました。
その後、有料の相談プランも紹介いただきましたが、自分にとっては安くない金額。申し込みを決めるまでかなり悩んでいたのですが、廣嶋さんは無理な勧誘をすることは一切なく、私の迷いがなくなるように、こちらが求めればLINEなどでプランの中身に関する質問に答えてくださりました。
「私が人生の話をするには、幼少期や恋愛経験といったプライベートな話も併せてする必要がある。それらを解消しないと仕事や自己実現へは進めない」と自覚をしていたので、そうした話を嫌な顔をされずに受け入れてもらえるのかどうかが非常に気になっていました。
そんな時、「どんな過去のご経験も、肯定するメンバーしか当社にはいません。そのご不安については心配ないので安心してください。」と力強く言っていただきました。安心してトレーニングに励めそうだと感じたこと、どうしても自分を変えたいという気持ちが消えなかったことから、申し込みをすることに決めました。
ポジウィルキャリアに申し込みをしてしばらくすると、自分に合ったトレーナーを選んでいただけます。
私は永井さんという男性のトレーナーに担当していただくことになりました。
男性ということで「大丈夫とは聞いているけど、私の情けない恋愛体質の話を本当に受け入れてもらえるだろうか」と身構えていたのですが、その不安は初回面談ですべて消え去りました。
穏やかな雰囲気と、関西出身という共通点、冷静に論理的に分析してくださる永井さんとの対話は、私にはとても合っていました。
初回面談で、永井さんと一緒にゴールを決めました。それは、『自己分析の過程で、思考の癖(自信が無いと思われる要因)を理解して、向き合い方を知る。そのうえで、転職するか現職に残るかを決め切る。』というものでした。
これまで1人でやみくもにやっていた自己分析に比べて、目標を明確にしていただき、やるべきことがはっきりしました。信頼できるプロに並走していただけると、目標設定からこんなにスムーズなんだと驚きました。
完全オーダーメイドのトレーニング
ポジウィルキャリアのトレーニングでは、料金によって面談回数とサポート期間が変わるのですが、私は面談回数が多い方の『キャリア実現プラン』を選択しました。
ある程度トレーニングの流れは決まっていますが、永井さんはその流れに囚われず、心理学などの豊富な知識を生かし、私の発達段階やペースに合わせたオーダーメイドのトレーニングをしてくださりました。
冒頭で述べていた通り、私には恋愛や結婚への執着、過去の自分への否定が強く、それらとしっかり向き合う必要があったためです。とはいえ、キャリアトレーニングを受けているはずなのに、過去の恋愛や幼少期のことについてばかり話をする面談が続き、「他の人はキャリアについて話をしているだろうし、転職活動もしているタイミングだと思うけど、私はこのままで大丈夫なのかな」と不安にもなりました。特に、全10回ある面談で、「仕事について分析しましょう」と決めていたはずの第6回目の面談で、まだ私が恋愛の話でループしてしまった時は、自分が情けなく恥ずかしくもなりました。ですが、そんなとき永井さんは「繰り返されるということは、それだけ自分の中で強い思考の癖があるということです。ポジウィル卒業後も繰り返す可能性がある、と事前にわかってよかったと思います」とポジティブな見解で声をかけてくださったおかげで、「確かに卒業後の練習をできて良かった」と前向きにとらえられるようになりました。
トレーニングを通じて「私」を知り、すべてを受容する
たくさんのトレーニングワークと永井さんとの面談、日々の報告を通して、私は私を深く知ることができました。そして、私は私を受け入れることができるようになりました。
※詳しいトレーニングについては、ポジウィルキャリアを利用する人のお楽しみということで伏せますが、迷信的なおまじないでも怪しいものは全くなく、すべて論理や実証に基づいたトレーニングでした。
家族思いに生きてきた過去も、愛されたくて恋愛に傾倒した過去も、やってみたかった花屋さんの仕事に挑戦してみてすぐ辞めるという失敗をした過去も、すべて受容できるようになりました。ポジウィルキャリアを卒業した今も、『私が私の一番の理解者であるという感覚』を味わっているのですが、この感覚は、誰かから愛されたくて仕方なかった私にとって非常に大切なもので、今後の人生の武器になるものだと思っています。
これまでなら「この答えで本当にいいのかな」と思っていたことも「私がそう思うんやからそれが正解や」と思えるようになります。ようやく本当の意味で自信をもつことができるようになりました。
自分の殻を破る経験
トレーニングも終盤に差し掛かった頃、転職活動をするかどうかを決める時が近づいていました。
まだ決めかねている私に、永井さんがいくつかの言葉を並べて背中を押してくれました。
「今は選択肢があるけど、選べる最後のタイミングですよ」
「少しでも興味があるならエントリーしてみましょう」
転職してまた失敗したらどうしよう。そんな思考が頭をよぎりましたが、これまでのトレーニングから、失敗が怖くなって挑戦を避けがちな自分についても分かっていました。そこで、決心しました。
「よし、やってみよう。やってみてから考えよう。」
「全力でやってみて良い会社にご縁がなければ、今の事務職をずっとこれからも頑張ると決意する、という気持ちでやろう。」
ようやく、ぽつりぽつりと気になっていた会社へのエントリーを始めました。自分の殻を破る一歩を踏み出すことができました。
その後、転職活動で約30社ほどの会社にエントリーしました。
働きながら転職活動をするのはなかなか厳しいものでしたが、様々な業界を知り、企業を知り、そして自分の中に新たな発見もあり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
ポジウィルキャリアトレーニング中に転職活動を終わられる方もいますが、私はポジウィルキャリアをほぼ卒業してからの転職活動となりました。なので転職活動の過程や結果については別のnoteにまとめたいと思っているのですが、結論からお話すると、転職することはやめて現職に残ることにしました。現職残留の上で、自分の特性を生かしながら自己実現に向けて打てる手立てを考え行動する、と決めました。この結論に、私は心から満足しています。
「へなちょこ」から「ちょこ」になった私
ポジウィルキャリアを利用していなければ、今もまだ変わらずモヤモヤと悩みながら下を向いて働いて生きていたと思います。ですが、今の私は、昔のようにモヤモヤと悩むことはなくなりました。
それは、ポジウィルキャリアを通して自分を受容できるようになり、自分の心の底の望みをフラットな視点で見つけられるようになったこと、また、失敗を過度に恐れなくなったことが要因だと思います。そして、自分の思考癖や性質を理解できたので、環境を変えなくてもそうした状態に自分をもっていけるよう動けば良いのだと理解しているためです。
ところで「へなちょこ」は「下手な猪口」という語源があるようです。
「へなちょこ」から「へな(下手な)」をとると「猪口」になります。本当にへなちょこな私でしたが、ポジウィルキャリアを通してようやく「下手」ではない、一人前の「ちょこ」になることができました。
今、やっとスタートラインに立てた。そんなすがすがしい感覚です。
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世の中に、こんな贅沢で価値のあるサービスがあるんだよ、ということ。
過去がどんなものであったとしても、変わりたいと願って行動すれば必ず人は変われる、ということ。
1人で悩まずに誰かに協力してもらうと、びっくりするくらい人生が変わるんだということ。
このメッセージが、昔の私のように自信を失っているすべての方へ届きますように。
最後に…
最初に申し込みを決意するのを手伝ってくださった廣嶋さん。
トレーニングで何度も同じ話や思考の癖でつまづきましたが、この感覚を味わえるようになるまで、過去をきちんと消化できるまで、日々を前向きに過ごせるようになるまで、粘り強く的確に寄り添っていただけた永井さん。
コロナ禍でもいつも万全の体制でサポートしてくださったポジウィルキャリアの事務局の皆さん。
感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、皆さんに胸をはってお会いできる自分であり続けたいと思います。
本当に本当にありがとうございました。
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