初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。
振り返れば修羅場の多き年だったその年。
それは、
日本人の多くが胸に刻まれている年と心得ていて
きっと、色恋だセックスレスだ以上の
比べることの出来ない喪失感のある方も
いらっしゃることと拝察します。
あの年を思い出したくない方は
この先は読み進めず
ページを閉じていただけますと幸いです。
さて、
あの日、
築35年のマンションの14階に住んでいた
わたしたちの部屋も
強盗に荒らされたかそれ以上に
めちゃくちゃになっていて
本好きなふたりの数百冊ある書棚も
ものの見事に薙ぎ倒され
そのなかから発掘された彼の隠し財産である
「銀座人妻マッサージ治療院」1及び2のDVDが
図らずとも性嗜好に気づかせてくれたり
見知らぬオンナから受け取っていたであろう
ラブレターたちが顔を出したり
世間はそれどころではないというのに
わたしときたら、
彼にずっと苛立っていました。
余計に、
となりの芝生は青く見えたのかもしれません。
わたしのなかの誘惑が目を覚ましたころ、
なんの因果か、同じ乙女座だった彼のなかにも
きっと同じようなタイミングで
それが現れてきていて、
人生で初めて、
大きな声で男のひとと喧嘩をし
どろどろとした感情の渦のなか
大好きなひとを「愛してくれない」と責めながら
カラダごと満たしてくれる場所を求めて彷徨う
どこまでいっても他者依存な
もうひとりのわたしが
産声をあげてしまったのだと思うのです。
というわけで、
自戒を込めて、
かつてのわたしを呼び起こします。
#恒例となりつつある過去mixi日記晒しw
いまのわたしなら
あのころのわたしに
なんと声をかけるのでしょう。
そこに、すべての答えがあることを
このときはまだ知る由もないのです。
つづく
#アイに触れるということ
#第6夜