月が遠くで泣いている #第7夜
初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。
スーパームーンを思わず理由にしたくなるほど
窓を打ちつける雨にも自分にも負けそうになる夜に
ふと、
欲に塗れたわたしという人間を冷静に振り返ると
気になる、知りたい、ほしい、やってみたい、見たい、聴きたい、触れたい、したい、…
好奇心とwantで成り立つわたしの体内細胞は
考えるというより「想像する」ことを優先してしまいます。
想像した世界がワクワクで満ちていると、
自ずとその手招きする方向へ
足が向いてしまうのです。
けれども現実世界はそう甘くはなくって
欲しいと願っても叶わないこともあることは痛いほどココロもカラダも分かっているつもりで。
与えよ、さらば与えられん。
つまるところここに行きつくことになるのです。
(↓お時間のある方は過去記事をどうぞ)
欲しいと願うだけでは叶わない夢のひとつが
『子どもを授かる』ということ。
感情論を差し置いても
到底ひとりでは叶えられなくって、
相手を伴う夢の見方をまだ知らないわたしには
一生が決まってしまうことへの敷居が高く
束の間の結婚生活のなかでさえ、
パートナーと向き合うことが出来なかったのですから
仕事やプライドや
誰にも縛られたくない自由を言い訳に、
まだ大丈夫、まだ時間はある、と
向き合うという行為そのものを
随分と蔑ろにしてしまっていたのだと思うのです。
ひとりでなんでも出来ると思っていた
自称頑張り屋さんで意固地なわたしは、
もちろん、子どもをどうしたら宿せるのか
その方法は知っていたとして、
誰かにお願いしないとできない、という
恐怖心にも似た劣等感を抱きながら、
それこそ夜空に願うような感覚で
手を伸ばすだけでは届かないあなたへの月を憂い
わたしの抱えるこの震えるような想いを
誰かに気付いて欲しかったのかもしれません。
街中で見かける子どもたちのあどけない姿に
うらやましいという想いと、かわいさと、
いつか会えると未だ信じてやまない我が子を思い
そっと微笑みかけるわたしが
いつだってそこにいるのです。
つづく。
#オンナであるということ
#第7夜
#イケナイコトカイ
#あなたへの月