あなたにサラダ -アイに触れるということ。#第3夜
初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。
オンナたちの多くが月経記録のためのアプリを使うことが主流となったあのころから、
デジタルデバイスに性交渉のあった日も履歴が残る時代に突入しました。
それは、
「付き合っている彼の部屋に泊まりに行く」
イコール
「生理の日以外はセックスを伴うのが当たり前」だったわたしが直面した
「毎日となりで眠る」ことへの是非でした。
お互いの仕事柄、
そもそも生活リズムが異なるので
同じタイミングで眠りにつくことにも無理がありました。
わたしはなんとか頑張って、
平日も彼との時間を作りたくって、
終電で帰ってくる彼の時間にあわせて
夜食のような時間に夕食をつくり
25時台に、
少年マンガの主人公さながら
美味しそうにご飯を頬張る彼を愛おしく眺めながら
食後にはリビングのソファで深夜のお笑い番組を肩寄せ合って観ながら
彼の肩でそのまま寝落ちして
寝ぼけ眼のわたしを彼が優しく寝室まで連れて行ってくれる
それがわたしたちの日常でした。
出勤のときは、彼はまだ眠りについているので
起こさないようにそうっとベッドを抜け出し
なるべく静かに身支度を整え、
彼の寝顔を見て、行ってきますを言い、
調子の良いときは行ってきますのキスをする
それがわたしたちの日常でした。
しあわせで溢れていたけれど、
ある日、気づいてしまいます。
そういえば、セックスをしていない。
月経記録アプリをあわてて遡ります。
1ヶ月、していない。
スキンシップはあるので、
気にも留めていなかったのでしょう。
ただ、
気づいてしまったからには、
こころが騒ついて、焦るわたしが現れるのです。
つづく
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