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My name is WOMAN. #第3夜
初めましてのみなさまも、おなじみのあなたもこんにちは、MAKIです。
雨の降る日に決まって思いだす歌を口ずさみながら、楽しかったあの頃に想いを馳せる今日この頃。
それでもいまがやっぱりいちばん愛おしくって、そんなわたしを愛おしそうに見つめるあなたのやさしい瞳を思いだす毎日をぼんやりと過ごしております。
さて、合コンでは癒されず、挙げ句の果てにその後出逢った東陽町に住む美容師に「セフレになろうよ」と二度目のデートで宣言されて、やっぱりダメンズの3Bって価値観健在だなぁと途方に暮れていたあの頃、
わたしのなかの女性としての自信をどうして取り戻そうかともがいていた時は大婚活時代の幕開け。
ある休日に思い立って新宿の某ホテルで開催された婚活パーティーに参戦したのは2016年の春のことでした。
開催2時間前に急きょエントリーして、
その日手元にあった持ち服のなかでいちばん男ウケしそうなベビーピンクのストールを身に纏い、
中途半端に伸びたボブヘアーの後ろ髪をゆるく束ねて、取ってつけたにしては上出来に仕上がったお淑やかなわたしになりきって参加したその会で、
初めましてでお会いする異性とマンツーマンで5分お話しするのを20セット(もはやボクシング以上にゴングの音色に敏感な運営スタッフさんの機敏さのほうが目立っていたけれど、それはまた別のお話)そしてオーディションの如く女性参加者に配られる中間発表では、ありがたいことに15人くらいの方がわたしを第一指名にしてくださっていて、
その後のフリートークタイムでは文字通りわたしのいる席にだけ行列が出来て、
言葉を選ばずいうとその日に参加した女性陣のなかでぶっちぎり一番人気でした。後にも先にもあれが人生のピークだったモテの実感日。
ああ、わたしって初対面の男のひとにこんなにウケるのか!と、実に1年半に渡る自尊心の低迷期を脱けだすきっかけになったのは言うまでもありません。
この日にマッチングした同い年の不動産自営業の男の子とその後新橋で梯子酒をした3軒目で「MAKIちゃんは鉄のパンツ履いてるよね」という失礼極まりないことを言われてやっぱりそういう出逢いには繋がらなかったのだけれど、
初対面のひとに受け入れられる、
感じのよい子と思っていただく、
またお話したいと余韻を残す、
わたしの夢に繋がる体験が出来たのだと振り返るのです。
オンナであることを活かして、
でもオンナを売りにするわけではなくて、
身を削らずに、居心地のよい空間ってパートナーシップ以外でも作れるのだな、と
長らく悲しみを身ごもっていたわたしは
人知れずわたしにしか育てることの出来ないなにかを育めていたのかもしれないな、と
確かな手応えを感じ、
そして夢の世界への扉をノックすることになるのです。
ところで、
夢を語るということに向き合うと、
やっぱり自分ではない誰かからどう見られるか少し気がかりでもあるのだけれど、
まずは身近な方々が応援してくださっているのを信じて言葉にしてみることとしたのです。
つづく
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