考察/三ちゃん、めちゃイケ卒業
一時間程度の時差をつけて見ていたので、投票には参加していないのですが。
もう一つ付け加えるならば、三ちゃんのこと、好きでも嫌いでもないですが。
いやまぁ、驚きました。
あの漫才で卒業が決まるんですね。。
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見てない方に、これまでの番組の流れを説明すると。
先週は「三ちゃんの体たらくを伝えることによって、再オーディションを受けることになっても仕方がないし、卒業したとしても仕方がない」というスタンス。
今週は「あれだけダメだった三ちゃんが、本気でプロとして歩みだそうとしている。そのために必要な努力はした。仲間も応援している。だからみんなも真剣に投票してください。(でも、三ちゃん。本当に頑張ったんだよ。いや、すごく頑張ったんだよ)」というスタンス。
番組としては、三ちゃんを卒業させる気はなかったと感じました。
ただ、三ちゃんがこれまで通り努力を怠れば、当然卒業となる。
厳しくも優しい、愛にあふれた仕組み。
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やらせではないか?という意見がネット上でちらほら見えるけれども。
それはたぶん、めちゃイケでよくある、台本的なやり取りに対する意見だろうなと。
つまり。次回か数回先の収録内容の大筋を決めておいて、そこに向かわせるための台本がある。
台本の内容は、一言一句間違えてはいけないようなものではなく、キーフレーズとなるようなものが決まっている、それに沿って出演者が発言をする。
(今回で言えば「もう一度オーディションしろ」「新しい相方候補がいる」「一人で契約しないか?」など)
もちろん、そのことを主役は知らないので、リアクションは素のまま。
というヤツ。
この作りが、視聴者にはわかりづらいのかなと。
というのも「一部台本」という発想を持っていなくて。
「全部台本」か「全部フリートーク」のどちらかだと思われているキライがあるなと。
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三ちゃんの漫才が面白かったか?と言われれば、判断がとても難しいなと。
つまり、これまで存分に三ちゃんのドキュメンタリーを見せられたわけで。
(三ちゃん以外は、今後の進行に関わる部分は台本。三ちゃんだけが完全なドキュメンタリー)
冷静に面白いかつまらないかでは、見ることができなくなっている。
ただ、きちんと努力しているのは見て取れたし。少なくとも素人の漫才ではないことは十分分かる。
もちろん、M-1やTHE MANZAIと比べてしまえば見劣りする。
でも、そうさせないように、出囃子がM-1やTHE MANZAIのではなかったんだと思う。本来であれば、それらを使ったほうがガチ感が高いのだから。
というわけで。
今回の構成で考えれば、十分に合格できるものだったと思いました。
加藤さんの「判定基準をハッキリさせるべきだ」といった発言も、厳しく聞こえるけれど優しさにあふれる振りだったわけで。
これはもう、合格だろうなと。
考えてみれば、22時30頃に三ちゃんが漫才を行うというのも、幼い子供には十分に深い時間なわけで。
話の分かる大人であれば、合格を押すでしょ?という計算もあったんだと思う。
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じゃあ、何で三ちゃんは落ちたのだろうと考えてみた。
その後、遅れて見始めた「めちゃタメ」の中での、たしか加藤さんが言ってた言葉が答えなのかもしれない。
「ネタはネタできっちり判断されたのだろう」
ここで恐ろしく感じるのは。
ネタまでに、スタッフがVTRなどで創りあげた流れを見ないのか。ということ。
漫才を冷静に観れなかった自分は、厳密な意味での審査員としては正しくないけれど。
ある意味では、人間的だなとも感じていたわけで。
(不合格を押した人に人間味がないという意味ではありません。面白くないと感じるのもとても人間的です。)
となると、この結果は何なのだろうと。
あまりにも厳しいなと。
例えば、入社数ヶ月の新人店員と、数十年のベテラン店員に同じレベルのサービスを求めるのは違うと感じるようなものかなと。
(芸人という仕事がこの例に当てはまらないのも十分承知の上で、だけれども多少の違和感は感じている)
別に、誰かを批難しているわけではなく。
自分の常識が、セカイの感覚に当てはまらなくなっているのだと気付かされたということに恐ろしさを感じています。
めちゃイケのスタッフも、同じように感じていたのではないかと想像しています。
視聴者との感覚のズレに気付かされた事件だったなと。
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たしか、重盛さんが言っていた。
「どうせみんなが甘めの判定するだろうから、自分だけでも厳しく判定しなくては」と思って不合格を押した人がいた。という話。
それが原因で、この結果だったら。
愛あふれるスタッフや出演者の中で、ぬるま湯に浸かることだけではダメなんだよ。という、別のカタチの愛。
愛のムチというやつですが。
それならば、十分に理解できることだなと。
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念のため、もう一回言いますが。
不合格を押した人が悪いという意味ではありません。
つまらないと思ってもいけないわけでもありません。
この結果を読みきれなかった自分が恐ろしいということですから。
全体のバランスとして、7-80%程度で合格になるだろうという予測が大きくハズレてしまった自分の感覚。
そのズレに恐ろしさを感じているということです。
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あと、気になったのは。
「一部の出演者が笑ってたのが酷い」みたいな意見をネットで見かけたりしましたが。
もしあそこで不合格に投票した視聴者にキレたりしたら、そっちのほうが酷いですからね。
キレないにしても、お葬式みたいな感じで番組が終わっても、ダメですから。
「自分の感情とは別だとしても、笑うことで番組を成立させることもある」ということは、理解されたほうがいいかなと感じました。
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