分散型自律芸術は、芸術において、独立的にカテゴリー化された領域における芸術作品を、絵画システムなどにおける構成要素と置き換えることで、横断的でかつ総合的な芸術を企てる。現在において、古いシステムにおけるカテゴリーの先鋭化は、自己目的化他ならないのであって、いかにしてそこから脱するのかが重要な問題である。
その上で、分散型自律芸術(DAA)は芸術において、独立的にカテゴリー化された領域の作品を、絵画システムにおける構成要素として捉え直し、さらにそれらを分散的に自律させながらネットワーク化し、コンストラクション(構成)することで、不可能世界から可能世界を捉えようとする企てである。(図-2)参照