同居人のこと
ねこの事書き終わったから、
もうnote飽き始めてた!
あぶないあぶない。
今回は度々登場する同居人のこと。
今風でいうと、パートナーってやつ。
同居人とは出会って8年ぐらいになる。
私が働く飲食店に、ある時からちょいちょい現れるようになり
お互いの家もまあまあ近くだったので
よく歩いて一緒に帰るようになった。
この人は私が出会ってきた人の中でも、
なかなかないタイプだ。
私がだいたい好きになるタイプっていうのは、
なーんか抜けてて、美術や音楽などの何かしらの表現者である、
所謂自分と似たような趣味趣向の人。
この人は学生時代一生懸命勉強してきたらしいし、今でも勉強を欠かさないし、
話題も豊富で誰とでも分け隔てなく話せる、ついでに目力が強い、
なんならちょっと苦手なタイプで、はじめは圧倒された。
誘ったらライブも来てくれるし、
仕事が終わるまで待ってくれるし、
自然な流れでデートのようなものもすんなりしたし、
彼の話の聞き上手さもあいまって、
私もどんどん心を開かされていった。
ん?これは…あれだな?
いっていいやつだな…?
私はその時恋人と別れたばかりだった。
そこからとんとん拍子にいきすぎている。
しかしもう私は彼のペースに完全に乗せられてしまっていた。
いって、いいやつか…?
ある日の帰り道、
鴨川で少し話をしよう、と彼を誘った。
私は自転車を押し歩いていて、彼は徒歩。
ベンチに座った。
10月で、少し肌寒い夜。
12時回っていただろうか。
あの…私、好きになったみたいで、
これは、お付き合いという形に、できるんでしょうか…
と私はおずおずと言う。
「あっ……そう、する?」
あ、それなら、お願いします…
そう、肌寒い、10月の夜中。
私は猛烈におしっこに行きたくなった。
ありがとう!めっちゃおしっこしたいから帰るね!!!!!!!
と、自転車にまたがる私。
「じゃ、明後日の日曜、デートね!」
と彼が言う。
颯爽と私は夜の風を突っ切って走る。走る走る。
自宅のトイレに駆け込んで、ふう〜っと安堵。
付き合っちゃった。
なんやねん、あの後ちょっといい雰囲気でゆっくりできれば良かったのに…
尿意が!
と、
そんなこんなで8年が経ってしまったのである。