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保育士試験の実技を「音楽」「造形」にした理由

保育士試験は受験申請時に二次試験の実技の科目を選ぶ必要があります。

独学で情報の少ない中、私が「音楽」「造形」にした理由を記載したいと思います。
実技試験の教科に迷っている方は参考にしてください。


保育士試験の実技について

保育士試験の実技は「音楽」「造形」「言語」の3つから2科目を選ぶ、選択制です。
選び方としては、基本的に「得意なものを選ぶ」か「苦手なものを捨てる」のどちらかになると思います。
私は試験内容との相性や自分の性格も考えて選びました。

実技試験の試験内容

①音楽

音楽の試験は「課題曲の弾き語り・2曲」です。
課題曲は前期・後期共通で年度ごとに変わります。
1曲は明るい曲調のもの、1曲はゆっくりな曲調のものです。

2曲と言ってもワンコーラスのみで良いので、1曲1分もかからず終わる長さです。
楽譜は市販のものを用意してもOK、前奏や後奏を付けるかは自由です。

楽器はピアノ、もしくは持参したギターやアコーディオンでも可能ですが、ほとんどの人がピアノを選びます。
会場に用意されるのはグランドピアノかアップライトピアノです。
キーボードや電子ピアノで練習する場合、本番は鍵盤の重さや音の大きさが変わるので注意が必要です。

②造形

色鉛筆で指定のイラストを描く試験です。
紙の大きさは19×19cmで、「保育士1人+子ども3人」の遊びのシーンを描くお題が多いです。

全面を色鉛筆で着色する必要があり、45分という時間との勝負になります。
音楽と言語は3分ほどで終わる試験のため長く思えるかもしれませんが、実際に描いてみると45分はかなり短いです。

造形は実技試験の中で唯一、当日までお題が分からない試験です。
他の試験と違い、緊張してド忘れする心配はありませんが、どんなお題が来ても対応できるような練習が必要です。

③言語

3歳の子ども向けのお話をする試験です。
4つのお話の中から1つ選択し、3分にまとめます。
絵本や人形などの道具は一切使えず、身振り手振りで子どもに分かりやすく伝える必要があります。

他の試験と比較するとピアノやイラストの技術などは必要ないため、得意科目が無い人でも選びやすいです。
ただし緊張する本番でも「3分」に合わせなければならず、道具を持ち込めないため完全に暗記しないといけないのが注意点です。

どの分野を選ぶべきか

「音楽」と「造形」を選んだ理由

私はとても緊張しやすい性格です。
本番に弱く、緊張すると頭が真っ白になってしまいます。

実技試験の3分野の中で「造形」は唯一、当日にお題が発表される試験です。
「当日まで何が出るか分からないのは怖い」という方も多いですが、試験官の前でパフォーマンスをする必要はありません。
「音楽」と「言語」は練習したことを試験官の前で披露する必要があるため、私にはリスクが高いと考えてまずは「造形」を選びました。

「音楽」と「言語」のどちらにするかはかなり迷いましたが、一応ピアノ経験があったので「音楽」としました。
「音楽」は本番で多少テンポが速くなっても問題ないですが、「言語」は早くなりすぎると減点対象になると思ったのも理由の一つです。

迷ったときの選び方

まず、ゼロから始める場合に一番お金がかかるのは「音楽」です。
「音楽」の練習をするには楽器が必要ですので、家に楽器が無い場合は「造形」「言語」の組み合わせが良いでしょう。
もちろん、今後保育園で働くため家に練習用の楽器を買う予定がある人は、このタイミングで買って「音楽」を選択するのも良いです。

楽器が家にある場合は楽譜代数百円程度で済みます。
キーボードや電子ピアノでも十分練習はできますが、本番で驚かないように1回はグランドピアノに触れておくことをおすすめします。

「造形」と「言語」の出費はそれほど多くありませんが、家に色鉛筆や課題の絵本があるのであればそれを使う分野を選ぶと良いでしょう。

絵を描くのが苦手でも「造形」に合格することはできますが、苦手どころか嫌いな場合は練習が苦痛になると思うので「音楽」「言語」の組み合わせがおすすめです。

どの分野も自分の技術に大差ない場合は自分の性格に合う試験形式の分野を選びましょう。

  • 音楽→試験官の前で2曲、楽譜持ち込み可

  • 造形→一人で45分描き続ける

  • 言語→試験官の前で3分、お話は暗記


その他おすすめ

★家に楽器が無い(買う予定もない)人
→「造形」「言語」

★絵を描くのが嫌いな人
→「音楽」「言語」

★声が小さい人
→「造形」「言語」 ※音楽は声がかき消されやすい

★緊張しやすい人
→「音楽(or言語)」「造形」

★覚えるのが苦手な人
→「音楽」「造形」

★しっかり準備して発表したい人
→「音楽」「言語」 ※造形のお題は当日発表

実技試験は緊張して苦手な人も多いと思いますが、どんなに苦手でも2分野選ばなくてはいけないので難しいですよね。
しかし、難易度はそこまで高くなく、1ヵ月程度の練習でも合格できます。
合格率も筆記試験より高いので、自信を持って(←重要!)頑張ってください!

私が受験した「音楽」「造形」についてはまた別のnoteにまとめますので、受験される方はそちらも参考にしてみてください。

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