デザイナーの考えてること、ギリギリわかる?
みなさんこんにちは。デザイナーのもじゃもじゃです。
このマガジンでは、世の中的にちょっと得体のしれない、デザイン、とかデザイナーの世界について、わかりやすく書こうとしています。
さて、今回はそんなデザイナーの考えてることはギリギリわかるかも。
という話をわかりやすく書きたいと思います。
デザイナー先生ねぇ
前回、デザイナーはあなたの本当の問題を解決する人。ということを書きました。ふむふむ、自分でも気づいてないような本質的な問題を見つけて解決してくれるわけだね。ありがたいじゃん。でも、デザイナー先生ってさあ、なんか先走っちゃってるっていうか、自己満足っていうか、変なもの作れば良いと思ってそう、、
と、思ってる人、結構いると思います!
デザイナー先生は暴走しちゃうってイメージ。むしろ変なもの作るのがデザイナーってイメージ(これはデザイナー側にもそう勘違いしてる人はいます)
デザイナーなんかに頼まなくていいよ
デザイナーに頼むととんでもないものを作られて法外な値段を要求されるのがオチ。だから、デザイナーなんかに頼まなくて良いよ。(なんか!!)
と、言われてしまうのです。いや、こんなストレートに言われたことはありませんが、お話ししていて言葉の端々にそういう思いが透けて見えることはしばしば。
悲しいけれど、今までデザインと縁遠かった依頼者さん、デザイナーと仕事をした事がなかった依頼者さんほど、そう思ってる事が多いように感じます。
得体が知れないのだから仕方ない。え、もじゃもじゃのせいですか?
ちょっと待って、これから信頼してもらえそうなこと書きます。
デザイナーは引出しが多い
まあ、そこそこ経験を積んだデザイナーの話をしますが、デザイナーに来る依頼は本当に多種多様。その度に一生懸命勉強して、知識を広げ、さまざまな方法で問題解決をしています。
例えば同じ円を描くのに、手で描く、コンパスで描く、丸いものをなぞる、円定規を使う、パソコンで描く、などなどいろんな方法があるのと一緒です。そして四角を描かなければいけない時に、ああ、この前使った円定規の横に四角の定規があったはず、じゃそれで描こう。という風に応用を利かせます。こんな手段をひたすら溜め込んでいるのがデザイナー。手段の引き出しは沢山あります。
デザインは共同作業
ところがデザイナーだけではデザインが出来ないのです!
おいおい、金もらってるプロがなに言ってるの。
実はデザイナーは専門的な知識を持ったアドバイザーであり、コーチであり、理解者です。デザイナーはあなたの問題に対し、どう解決するか自分の引き出しを眺めて考えます。そして、あなたのためにはこの手段が良いのではと仮説を立て、解決方法を提案します。提案された依頼者はそれが自分に合っているのか、納得できるのか、を真剣に考えなくてはなりません。
つまりあなたもデザインをするのです。デザインは、あなたとデザイナーとの共同作業なんです。
大抵の場合、このキャッチボールは何回か行われ、その度に良い解決へ向かってお互いの理解を深めていきます。
ここは本当に重要で、デザイナーに任せた、後は知らん。という依頼者との仕事は、信頼関係を築けず、あまり良い結果が出ないものです。
デザイナーは半歩先を示せ
これは、僕の師匠に言われた言葉です。一歩先では人が(この場合依頼者)ついてこれない。ついてこれない提案には納得できない。だから、相手の想像のちょっと先を示すのだ。師匠良いこと言うなあ。
‥今ググったらホンダの創始者、本田宗一郎さんの言葉だそうだ、なるほど、どうりでww
同じような事を、アメリカのインダストリアルデザイナー、レイモンド・ローウィも「受け入れられる最も先進的なもの」と名付けています。
陸上のコーチで例えましょう。
あなたは速く走る為にコーチを雇いました。どうしたら早く走れる?
コーチは言いました。「一生懸命走ってください」、、はぁ?ってなりませんか?そんな事わかってますよね。そう、既に知ってる事を言われてもアドバイスにはならない。
じゃあ、「後ろに振り上げた腕の反動で、自分の体重を宙に浮かせて、体の重さを軽くしてください」と言われたら、、はぁ?ってなりますよね、意味がわかりません。
これはマツコの知らない世界の中でウサイン・ボルトの走りを武井壮が解説した言葉だそうですが、トップアスリートのレベルは一般人では理解できない訳です。
「早く走りたいなら、腕をたくさん振る事です。」、、え、どういう事?
「腕を振る反動で足が動くので、腕をコンパクトにたくさん振ることで足のピッチも上がります。」「そうすると骨盤の向きが安定して前を向くのでまっすぐ走れるのです。」
これなら、なるほど〜プロのアドバイスだなあって納得できませんか?
プロは、共同作業しながら理解を深め、あなたの知ってる世界の少し先を示します。
だから、半歩先。あなたがギリギリわかる解決方法を示すのです。
決して暴走もしませんし自己満足でもありませんよ。
安心してもらえたかなぁ。
そんな訳で
今日のまとめ
・デザインは依頼者とデザイナーの共同作業
・デザイナーは知識を持ったコーチである
・デザイナーはあなたの半歩先を示す
今日はちょっと長くなってしまった。それでは、また。
さて、このnoteでは自分が仕事を通じて感じてきたデザインやデザイナーの仕事について、なるべく分かりやすい言葉で書いていきます。
デザイン業界じゃない人や、これからデザインの道を目指す人に伝えたいと思っています。
わかりやすい、とか、参考になる、と思った方はぜひフォローやスキをお願いします!
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