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【ニュース詩】「今の子供たち」

トップ大学とは言わないが
40年以上前
それなりの難関 名門大学に入った
合格・入学して大学1年 語学の教室に入ると
相撲部やら水泳やら重量挙げやら
野球 ラグビーなどメジャーな競技でなくとも
スポーツ推薦で入った連中が
ジャージに包んだでかい体を
窮屈そうにし 席に座っていた
お世辞にも賢そうに見えない彼ら
春先にはキャンパス内をのし歩いていた
その後 秋冬にはキャンパスで見かけず
試験の教室にいたろうか
そして 無事に「卒業」できたのか――
さあ どうだろう
中にはできた者もいたろうが
それが昭和 平成半ばころまでか
今はそうもいかないだろう

佐々木麟太郎 高校野球の逸材
米西海岸の名門 世界屈指の大学
スタンフォードに入るという

入るのチョー難しいのに
スポーツで入るなんてぇ~ ずるいぃ~
脳が筋肉なのに ついて行けるのぉ~
そもそも英語なんてできないでしょ

ぼくもそう思う

だがしかし
今は
スポーツも勉強も
勉強もスポーツも
それが求められる時代……らしい

寝るのと 飲み食いする時間を除き
すべての時間を
「文武両道」にかけるのか

小説も読まず 映画も見ず
ゲームも 恋愛も
やってる時間なんてないだろう
凡人はそう思う

あれも
これも
やる――だなんて
自分を追い込めるのか
無理にムリを重ねてるんじゃないか

いやいや
あれも これもが
できちゃう人が一定数いるのだろう

でも それを望まれてしまうのだとしたら……
今の子供たち
息苦しすぎなくないか――

写真:日経新聞サイトより(スタンフォード大・共同)

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