SOLDIERS
会社ってところは
役所ってところは
学校でも 家庭でも
人が集まる 人がいる組織っていうのは
みんな 軍隊なんだ
軍隊っていうのは
戦争するもんだ
みんな 会社や学校っていう
戦場に向かうんだ
兵隊を運ぶ列車に揺られ
不機嫌な顔して
落ち着かない気持ち抱えて
運ばれていくんだ
運ばれていくんだ
軍隊ってところは
自分が
その員数に入ってりゃいいが
いつの間にやら
気づいたときには
員数外になってるんだ
それが不安で不安で
それだけは勘弁してくれって
いろいろ手を尽くし
駆け回りもするもんだが
いつの時代も
どこにでも
普通じゃない輩がいて
それに甘んじてる
でも
員数外っていうのは寂しいもんで
ぼくですよ ぼくですよ
って
自分で 自分の指で
ここだよって!
指し示したところで
誰も見向きもしないもんさ
おまえは もういないんだ――
それが
会社や 役所や 学校や 家ん中でも
しばしばあることで
ぼくはここに居るよって
働けるよ
戦えるよって
叫んだところで
員数外は員数外
おまえはいらない――
忘れられたのさ
そろそろ それにも
気づいてるんだけど
員数外って
何度も言わせるな