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中華街で1人15,000円のお粥を食べた
ある日友人からこんなLINEが来た。
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怪しくないように書いた」とのこと
なんでも、そのお店でお粥を頂くにはものすごい量の食材と手間が必要で、大鍋を食べきれるだけの人数で貸し切り状態にしないと予約ができないんだそうで。
一体どんな鍋なんだ・・・と不安でいっぱいですが今回はその人手として召喚されました。
そして約束の日。せっかくなので昼間から横浜に集合して軽く観光。
中華街の奥の山手エリアにある神奈川近代文学館へ行き、文学館内の「鮨喫茶すすす」でお寿司ランチをいただきました。
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ネタの口溶けが絶妙で美味しかった!
もう販売終了してしまったという
岡本かの子の手まり寿司も食べてみたかった…
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2人とも横浜で高校時代を過ごしたのであまり観光感はなく、まったりハマさんぽという感じでブラブラ。そんなこんなしているうちに約束の時間に。
中華街の東陽門から大通りではなく少し逸れた路地にひっそりと営業するお店が本日の会場、「南粤美食」です。
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あの「孤独のグルメ」でも取り上げられたことのある人気店だそうで!
五郎さんは今回のお粥ではなく、通常メニューの釜飯と海老雲呑麺を食べたそうですが、これまた美味しそう・・・!
そしてこの南粤美食でお粥のコースを注文するための最低条件が「1人あたり15,000円支払える人間が16人以上集まりお店を貸切ること」。
ということで今回は友人の職場仲間とその友人ズが招集された。私は友人以外の14人は全員初対面だし、友人自身も職場仲間が連れてきたいわば「友達の友達」状態の人もいたりで、なかなか特異な状況からのスタート。
ただ皆さんお粥へのやる気は満ち溢れているようで、中華街をイメージしたチャイナデザインをあしらった服装など各自思い思いの正装(?)で参加していました。
入店すると2階に通され、上がった先には大きなテーブルが2つあったので8人ずつに分かれて着席。
テーブルの上には大鍋があるかと思いきや、ターンテーブルの上に小皿と割り箸のみ。
お酒の注文を済ませてしばらく待っていると早速お通しの塩蒸し鶏が到着。
ムチムチしっとりの食べ応えのある食感で、優しいのにどこかやみつきになる塩味と鶏だしの味わいで大変お酒の進む味でした。
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同じ卓に座った皆様の自己紹介を聞きながら鶏にむしゃむしゃかぶりつき青島ビールを飲んでいると、おかみさんが登場しコース利用の御礼と共に本日の宴のスタートを宣言。
気付くとテーブルの近くに土鍋がスタンバイ。
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ゴリゴリの土鍋だった
早速お粥が提供されるのかと思いきや、まだ食べられない模様。
その瞬間、シャッターチャンスですよ!と言わんばかりにおかみさんが大きなボウルを各テーブルに披露してくれました。
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飛び出さないように蓋をしている
撮影タイムが終わるとお鍋にドボン。そして数分待つと綺麗なオレンジに茹で上がった海老がテーブルに登場しました。
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つまりこのコースは、お粥の鍋の中で様々な食材を順番に煮込んでいき、最終的に様々な出汁が溶け込んだ極上のお粥を作ることが目的の料理で、
私たちは次々に提供される煮えた食材を食べ進めながら、お粥ができあがるのを待つ、というスタイルなのです。
このお鍋をおかみさんは付きっきりで煮込んでおり、海老を皮切りに休む間もなくどんどん食材がやってきます。
ちなみにどの食材も加熱する前にシャッターチャンスタイムを設けてくれるので、その度に「おお~!」とテーブルは大盛り上がり。
茹で上がった食材を食べては次の食材が披露され、そうしている間にまた茹でたての食材が提供され、という調子でかなりてんてこまいな時間でした(笑)
ここから先はダイジェストでご紹介したいと思います。
まずは新鮮な海鮮から!
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甘みとしっとり食感がたまらない〜
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こんな大量のイカは初めて見た…
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ふんわり柔らかで美味しかった!
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小ぶりな分無限につまめちゃう〜
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茹でるとかなり弾力のある食感に!
ちなみにドリンクはコースと別料金です。
ビールにサワー、焼酎などが揃っていますが、おかみさんのオススメで美味しかったのがマンゴージュース!🥭
実はあまりマンゴーが得意な方ではないのですが、さっぱりとした風味でゴクゴクいけました。
ちなみに隣の卓はおかみさんのゴリ押し(?)に乗って9,000円の紹興酒を開けてました…笑
少しずつお腹が満たされてきた感じもありますがまだまだいけます。続いてはお肉です。
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ジューシーで美味しかったけど何肉かは不明…。
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ホルモン苦手ネキなので私はご遠慮しましたが
とっても柔らかくて美味しかったとのこと!
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ぷりぷり食感が美味しくて大皿がすぐ完売!
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日常生活で出会わない食材すぎて
「ふるさと納税のイメージ写真みたいだな…」
という感想しか出てこなかった
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とろける脂のうまみがたまらない…
食べ終わるのがもったいなくてチビチビ食べた
お魚とお肉を一通り堪能してお腹も結構満腹に近付いてきましたが、我々の本日の目的はお粥をいただくこと。ここで負けてはいけない。
ほぼ初対面の皆様ですが、「同じ釜の飯を食う仲間」なんて言葉もあるように、様々な食材を一緒に食べ進めていく中でなんだか団結感のような絆が生まれてきました。
ちなみに隣の卓はいい感じに紹興酒が回ってきたのか「もし忍たまの土井先生がすり身が苦手だったらどうするか」という議論(?)で盛り上がっていました。
今回のメインメンバーは本のお仕事をされている職場の方々であり、当然その友達として連れてこられた我々も似た空気感や文化を持つ人が揃っているので、ぬい撮り大歓迎の和気あいあいとした雰囲気の会でした。これぞ類友って感じ。
ラストスパートは野菜!
正直、「これ以上食べられるかしら…」と心配な頃合いでしたが、様々なお出汁を存分に吸った野菜のまぁ優しい味だこと。
いったん胃がリセットされたような感覚で、自分でも驚くぐらいスルスル入りました。
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スマホを構える人が続出
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もちろん味も最高でした
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とっても美味しくなってた〜
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ちょうど中間の絶妙さで凄かった…!
そしてこちらで具材は終了。
皆様の胃もなかなか限界が近付いてきています。
ここでお鍋の様子を見てみると、真っ白だったお粥はいつの間にか美しいクリーム色になっており、煮え立った米粒は見事に溶けきっていました。
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少し食休みを挟み、1番美味しかった食材はどれかなんて歓談をしているとこちらが運ばれてきました。
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揚げパンは「油条」と言うそうです。よく中華風や台湾風のお粥・豆乳の上に乗っているアレですね。
干し貝柱はお粥の中に入れるので良いとして、「ここで炭水化物on炭水化物か…しかも揚げた炭水化物…」とアラサーの胃が明らかに不安を訴えているのを感じずにはいられませんでした。
そんな不安をよそに1人1杯ずつお粥が到着。
テーブルクロスがあまりにも実家感を演出しているので普通の食べ物のように見えてしまいますが、これこそが本日のメイン、15,000円分の旨味が詰まっている高級お粥なのです。
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肝心のお味はというと、言葉では何とも説明のつかない味でした。
あんなに海鮮やお肉を入れたので、ラーメンのスープのようにガツンと出汁の走馬灯(?)が来るのではないかと予想していたのですが、全く違いました。
1つひとつの出汁の味が突出することはなく、それぞれの味の角が取れて混ざり合い、それらがお米自体の持つ味わいや甘みを引き出して優しく口の中で溶けていくのです。
今まで体験したことがないような味わいが、ここまでのフードファイトを乗り越えてきた胃に染み込んでいくようで、あんなに食べたはずなのに不思議とお腹がスッキリした気持ちになりました。
揚げパンもお粥を存分に吸い上げてクタクタになっていて、餅麩のように美味しく頂けました。
ということで無事お粥まで食べきることができ、楽しかった回もお開きの時間に。
ちなみに、食べ切れなかった食材は希望者がお土産として持ち帰れます。具材ごとに分けてパックに包んでくれました。
お店を出ると、最後におかみさんが集合写真を撮ってくれました!
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ちなみにこの後同卓だった数人で
夜の中華街を散歩して茶をしばいた
ちなみにこのお粥コースはどの程度の頻度で予約が入るのか聞いたところ、なんと週1ペースで開催とのこと。
また月1回程度でお店主催のお粥会の日もあるそうで、複数グループの予約が最低履行人数まで集まれば1人や2人参戦でもいただけるそうです。
興味のある方はぜひ職場仲間やサークル仲間を誘ってチャレンジしてみてはいかが?
注︰2025年1月時点での1人あたりの正式な価格は14,300円でした。ただ近々値上げが予定されていること、ドリンク代を含めるとどのみち16,000円程度の支払いになるので、記事内の分かりやすさを優先し15,000円表記で記載しております。