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秋のわたらせ渓谷鐵道日帰り旅行記
いつまで夏なんだ、いつから冬なんだと衣替えもままならない状態で迎えた11月下旬。やっと秋らしくなってきたので電車でふらりと日帰り旅行に行ってきました。
今回は、群馬県のわたらせ渓谷鐵道(通称:わ鐵)の記録を綴ろうと思います。
相老駅からスタート
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最寄りが東武線の沿線なので、いくつかの東武線を乗り継いでわ鐵と乗り入れのある相老駅までやってきました。
あいおい駅というと兵庫のJR相生駅が思い浮かびますが、生が付いても老が付いても同じ読みなのは何だか面白いなぁと。
わ鐵では窓無しのオープンな観光列車のトロッコが走りますが、流石に紅葉シーズン真っ只中なので予約は取れず、今回は普通列車に乗車しました。
レトロな内装と、床から伝わるディーゼルの力強さを感じながら出発。
最寄りから含めて往復6時間の電車旅なので、積読を少しでも消化しようと家の本棚から小説を引っ張り出してきました。
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神戸駅に到着
相老駅から40分ほど揺られて神戸駅に到着。こちらも「こうべ」と読みたくなりますが「ごうど」と読みます。
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神戸駅でランチ
神戸駅には面白い特徴があります。ホームの真横に「列車のレストラン 清流」という飲食店が併設されているのですが、なんと引退した車両の座席で料理をいただくことができるのです。
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カウンターの奥には3~4人程度のおばちゃんがいましたが
各自が受け取った食券を各自で勝手に調理するという
だいぶフリーダムなオペレーションでした。
車両はかつて東武日光線で活躍していた特急「けごん」。
まるで食堂車にいるかのような雰囲気の中で紅葉を眺めながら美味しいご飯がいただけて面白かったです。
鉄道好きのお子さんやお孫さんを連れた家族連れも多く、キッズも目を輝かせて楽しそうにお弁当や定食を食べていました。
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駅舎の外では、金子駅長がお土産の販売をしていました。
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柚子はマーマレードにするか柚子湯に使うか悩み中
次の目的地に向かうのに丁度良い時間のバスが無かったので、お散歩がてら1時間ほどハイキングすることにしました。
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普通にめっちゃ上り坂でした
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富弘美術館に到着
本日の目的地である富弘美術館に到着しました。
富弘美術館とは・・・
群馬出身の画家・星野富弘さんの作品を展示した施設。星野さんは元体育教師で、部活中の事故により手足が麻痺してしまったものの、口に筆を咥え花や詩を書く作家として活躍した。2024年4月没。
残念ながら今年の春に亡くなってしまった方ですが、おそらくその追悼として特集されていたのでしょう。夏頃に私がゴリ病みしていた時、ふとテレビで星野さんの特集を見かけ、その作品の美しさに心が洗われるような感銘を受けたのを今でも覚えています。
実際にその作品たちを生で見てみたいと思い、今回の旅を計画しました。
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館内には様々な原画が展示されていましたが、その中でも特に赤い実や赤い花を描いた作品の赤色が魅力的でした。
お花の水彩イラストと詩を添えた絵葉書は一見どこでも見かけそうなものですが、強烈な絶望を味わったからこそ紡ぐことのできる言葉や気付き、身体が思い通りに動かないからこそ持つ観察眼で描かれる植物の色合いが、エネルギーや強いメッセージ性として作品に表れている気がしました。
ミュージアムカフェでおやつ
富弘美術館に併設されたカフェでは紅葉や湖を一望しながら休憩することができます。
前に中善寺湖の英国大使館記念館のカフェでも紅茶を飲んだことがあるのですが、湖畔で水面の凪をボーっと眺める時間が最高に贅沢で大好きです。
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路線バスで神戸駅へ
美術館から駅への帰路はみどり市の路線バスを利用しました。
バスのダイヤはおそらく1~2時間に1本の電車のダイヤに準拠して運行しているようですが、今回はバスが少し遅延しており、電車の接続に間に合わない可能性を危惧したのかバスとは思えぬ速度で山道を飛ばしていました。
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「あ~!大丈夫です!電車も少し遅延してますね!」
と嬉しそうに叫んでいた運転手さん
神戸駅→相老駅へ
再びわ鐡の普通列車に乗車し、渡良瀬川沿いに山を下ります。
行きは乗客のほとんどが座れる程度の混雑でしたが、帰りはどうやら「わ鐡乗車体験付きバスツアー」のような雰囲気のツアー客が大量に乗り合わせていたのでかなり混雑していました。
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相老駅に到着
大きなトラブルもなく無事に相老駅に戻ってきました。
ここから東武線で都心方面に向かいます。
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そんなこんなで電車で日帰り旅行を楽しんできました。
東武系は日光方面や宇都宮方面など気軽に行ける観光地も多く、特急電車もバリエーションに富んでいるのでもっと色んな電車に乗ってみたいな~と思いました。
スペーシアXの1号車(丸ごと貸し切れる車両)もいつかチャレンジしてみたいものです。
そして今回の旅は、年末に計画しているとある旅行の予行演習的な旅行でもありました。そこそこチャレンジングな計画を立てていますが、どうなったかはまたnoteにて旅行記を書く予定なのでお楽しみに~