【とやままちなかコンシェルジュ】まちの人々 vol.4
出会いから価値を生み出す場づくりのその先へ
Labore株式会社
中西祐樹さん
「富山には何もない」とは、富山の人々の常套句。県外から来た私からすれば、謙遜なのか、はたまた内緒にしておきたいのか、その暮らしの豊かさには驚かされることばかりでした。
でももしかしたら、学生時代の私だったら、「富山って刺激がないな~」と思っていたかもしれません…。
県外から大学への進学を機に富山にきた中西祐樹さん。学生時代は、持ち前の行動力と好奇心で、タイ、フィリピン、インドなどをバックパックで1人旅しました。
その旅が刺激的だったからこそ、富山に戻ってきたときには「富山には何もない」と強く感じてしまったそう。
そこで終わらないのが中西さんのすごいところ。
何もないなら、面白くて刺激的な場所を自分で作ってしまおう、と学生起業を決意。「人の交流を通して価値観や考え方の幅が広がる場所」というコンセプトの「ゲストハウス寄処」を仲間と立ち上げます。
古民家をDIYして自分たちの手で作り上げたゲストハウスは現在、「泊まれる図書館寄処」として、より地域に開かれた空間に生まれ変わりました。
地域に開かれたコミュニティスペースとして新たに図書館ができ、旅人や地域の人々、学生から提供された本がずらりと並びます。
「世代や立場を超えた交流から新たな価値観が生まれる」という信条の元、様々な人が集まり、交流できる場をつくりたいと寄処を立ち上げた中西さん。
学生も社会人も、旅人も地元の人も関係なく集まり、語らい合うこの場所から、まだまだ面白いことを企てているようです。
みなさんも一度寄処に立ち寄って、異文化交流を楽しんでみてはいかがでしょうか?
―あなたにとって“まちなか”とはどんな存在ですか?
「寄処はまちなかにあり、毎日富山の学生や社会人が遊びに来るので、学生とまちなかを繋ぐ架け橋になれたらと思っています。」
「バックパッカー、ゲストハウス、起業、富山の今後について話しましょう!」
1人旅の経験から、学生起業、ゲストハウス開業、と新たな道を開いてきた中西さん。
旅のお話や、寄処開業への道のり、「何もない」と思っていた富山を今はどんな風に思っているのか…?気になったらぜひお話を聞きに行ってみてくださいね。