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2022年1月に観た映画と、登場するごはんについて(おうち鑑賞編)

noteでは映画に登場するごはんついての記事を書いています。ごはん映画記事をまとめているマガジンはこちら。

前回は1月に劇場で鑑賞した作品についてメモしたので、今日はおうちで鑑賞した作品について書こうと思います🎬

▼1月におうちで観た映画

マトリックス
マトリックス リローデッド
マトリックス レボリューションズ
逃げた女
わたしの叔父さん
17歳の瞳に映る世界
共謀家族

お正月はマトリックス3部作をしっかり復習。新作『マトリックス レザレクションズ』の短い感想はこちらに書きました。

『逃げた女』

ホン・サンス監督の『逃げた女』は食事シーンが多く、noteを書きたいなと思っていた作品でした。
5年の結婚生活の間、夫と一度も離れたことのなかったガミ。そんな彼女は夫の出張中にソウル郊外の3人の女友だちと再会する、お話。

この映画では、2人の女性がリンゴを剥いてくれるシーンがある🍎

一体「逃げた女」は主人公のことなのか、先輩なのか旧友なのか。映画ではタイトルが意とするところはハッキリとは分からなかったけれど、不思議と飽きない心地よい映画です。
主人公ガミが訪ねていく先輩たちの家が素晴らしくおしゃれで、観ていてとても楽しい映画だったなぁ。

▼▼『逃げた女』に登場するごはん▼▼
いいお肉とマッコリ(サンチュに巻いて)/リンゴ/パスタと白ワイン、オリーブ、バケット/映画館で食べるパン

バツイチで面倒見のいい先輩の家でご馳走になるBBQ。いいお肉とマッコリの組み合わせ、いいなぁ。

独身生活を謳歌する先輩の家では、手作りパスタとワイン。自宅でサクッと振る舞った料理だと思うけど、画がおしゃれなんだよなぁ。食後に先輩が白い棒状のお菓子のようなものを出していたいたのですが、あれはなんだろう…知っている人がいたら、ぜひ教えてほしい!

この窓、理想に近い、最高の形

『わたしの叔父さん』

デンマークの映画です。とてもいい映画でした!
▼こちらの記事をご覧ください。

『17歳の瞳に映る世界』

(C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.

この映画もずっと観たいと思っており、U-NEXTで鑑賞しました。
ある日妊娠していたことを知る少女ですが、彼女の住むペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができず、従妹とともに中絶に両親の同意が必要ないニューヨークへ向かうというお話です。第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞しています。

ニューヨークで手術を行うまでを淡々とドキュメンタリーのように描きます。ただ電車に乗っている、ただバスに乗っているだけなのに、彼女たちが受ける不快な数々。妊娠の相手は最後まで不在で、彼女たちだけが不安な状況に耐え、自らの意志で乗り越えようとする。
原題が『Never Rarely Sometimes Always』であることを知ってからぜひ観てほしい。本編でこの意味を知ったとき、わたしは泣いてしまいました。

▼▼『17歳の瞳に映る世界』に登場するごはん▼▼

本作に登場する印象的なごはんは、お金のない二人が小さく笑いながら地下鉄で食べるパン。中華系のお店でエッグタルトを食べるシーンもありました。二人で簡単な食事をするときだけ、その時だけしか笑顔になれないのだけど、少し救われた気がしました。

『共謀家族』

面白いと噂を聞いていたので、こちらもU-NEXTで鑑賞しました。マラヤーラム語で制作されたインド映画『Drishyam』をヒンディー語でリメイクした『ビジョン』を中国でリメイクした作品が本作です。

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(C)2019 FUJIAN HENGYE PICTURES CO., LTD, WANDA MEDIA CO., LTD

ある日サマーキャンプに出掛けた長女が、警察局長の不良息子に睡眠薬を飲まされて暴行され、ネットに動画を上げると脅される。スマホを奪おうともみ合い、誤って彼を殺してしまった。それを知った映画マニアである父親が、娘を守る為にそれまで観てきた膨大な犯罪映画のトリックを応用し、捜査の先の先まで読み尽くした完全犯罪を計画するが…。というお話。

もちろん突っ込みどころはありますが、めちゃくちゃエンタメに振り切った作品で最後まで飽きずにハラハラしながら鑑賞しました。面白かった!
ミステリー作品が好きな人なら誰しも一度は完全犯罪を想像してしまうと思っているのですが、そんな映画好きな一般人はぜひ観ていただきたい。
中国映画ですが、タイを舞台にしているので異国な雰囲気も楽しかったです。

▼▼『共謀家族』に登場するごはん▼▼

食事シーンが出てくる作品ではないのですが、家族の食卓シーンは少し描かれます。わたしは中国映画や韓国映画でよく見る、お箸でおかずを載せてくれるシーンが好きなんです。
日本では取り箸や取り皿を使うのがマナーだと思うので、自分の箸で他人におかずを分けることに不快感を感じる人もいるかと思いますが、ごはんの上に直接おかずを載せてもらって食べるのは、食卓という感じがして好きなんですよね。
本作でも娘たちのごはんの上に、両親が「ちゃんと食べなさい」とおかずを載せてくれます。事件を起こしてしまった後の食卓は決してハッピーではないですが、父親の家族を守ろうとする強さと優しさを感じることができるシーンでした。

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豆花
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