2022年3月に観た映画と、登場するごはんについて(劇場編)
noteでは映画に登場するごはんついての記事を書いています。ごはん映画記事をまとめているマガジンはこちら。
そして今年は毎月、劇場とおうちで観た映画の振り返りをしています。メモはこちらのマガジンへ。
今日は3月に劇場で観た映画を振り返ります。
▼3月に劇場で観た新作映画
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
今回のバッドマン、とっても面白かったです!ストーリーの暗さや上映時間の長さなど話題になりましたが、アメコミ作品と一線を画す、探偵ノワールとして謎解きをしていく様がシンプルに好きでした。
監督自身が、実在の連続殺人事件「ゾディアック事件」がインスピレーションのもとになっているとインタビューで回答していますが、『セブン』や『ゾディアック』を鑑賞したときと同じように惹きこまれました(わたしはデヴィッド・フィンチャー監督も好きです)
予告に使われていましたが、炎の中から登場するカーアクションは何度観ても痺れる。本作は好きな画が多くて、鑑賞から数日経っても目の奥でシーンを思い出します。暗闇って思い通りに描けるものなんですね。かっこよかった!
ブルース・ウェインが食事をするシーンはほとんど出てこないのですが、唯一、新鮮なベリーを食べていました。(かわいい…)
きっとアンディ・サーキス演じるアルフレッドが、栄養のある食事を作ってくれるのに、ブルースは食欲ないと言って食べないんだろうなぁ、と想像します。
あとパンフレットは非常に内容が充実していて素晴らしいです。過去、描かれた様々なバッドマン作品を網羅した解説や、キャストのインタビューもしっかり載っています。
そして不思議なのですが本作のパンフレット、桜餅の匂いがします。紙かインクの匂いか分からないのですが、お手元にある方はぜひ匂ってみてください🌸
『ストレイ 犬が見た世界』
こちらはトルコ、イスタンブールに暮らす野良犬たちの姿を描いたドキュメンタリー映画です。
実はトルコは世界でも稀な、殺処分ゼロの国。 捕獲や安楽死も違法とされているそうです。ほぼ全編に渡って、犬の目線と同じローアングルで撮影されているというのが特徴の作品で、犬たちを通して、人間社会が持つ様々な問題と愛にあふれた世界を見ます。
本作では野良犬たちと行動を共にする、難民の子供たちも登場します。野良犬と街をさまよいながら寄り添う姿を、静かにカメラは追います。
本作での食事シーンは、子供たちがおそらく炊き出しで手に入れる食事や、犬たちがゴミ箱から取り出した肉の骨、野良犬を世話する人が与える食事などが登場します。
インスタンブールの街の道の角で食べる風景は、安心安全の食事シーンではなく過酷な環境であることは間違いないのですが、犬と少年たちが相互依存し、いっときの家族を形成しながら生きていく様は、温かさを感じます。
本作のパンフレットも充実しています。エリザベス・ロー監督のディレクターズノートやインタビューなど分量が多くて、読み応えありました。
また本作は可愛いワンちゃん映画というよりは、犬の目線で世界の現実を見るという、少し社会派の作品だったので、パンフレットで補完できるという意味でも購入してよかったです。
『ふたつの部屋、ふたつの暮らし』
こちらは公開前にオンライン試写で鑑賞させてもらいました。感想と登場するごはんについて、下記のnoteにメモしました。よかったら読んでみてください。
パンフレットに、監督やニナ役バルバラ・スコバさんのインタビューなどもしっかり掲載されていてよかったです。
ちなみにパンフレットはloneliness booksさんでオンラインでも購入できます(素敵な写真集や書籍を多く扱っているので、ぜひ一度のぞいてみてください!)
3月は仕事が忙しくて、あまり映画を観れない日々でした。(ライフワークのごはん映画の収集もあまり進捗せず……)それでも3月に鑑賞した作品は、どれもいい映画だったなぁ。連休も映画いろいろ観ようかな!
それでは、またお会いしましょう👋