私の芝居日記 第22号 「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」
「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」
(音楽座ミュージカル)
原作:筒井広志『アルファ・ケンタウリからの客』
オリジナルプロダクション総指揮:相川レイ子
演出:ワームホールプロジェクト
脚本:横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽:筒井広志・八幡茂
振付:中川久美・ワームホールプロジェクト
美術:大田創
キャスト:
森 彩香 井田安寿 岡崎かのん 北村しょう子 清田和美 山西菜音
毎原 遥 松永さとり 辻 凌子 塩坂真季 後藤さつき 木村弥素子
小林啓也 佐藤伸行 本間 仁 新木啓介 安中淳也 藤田将範 上田 亮
大須賀勇登 木村 匠 林 芳弥 渡辺修也 五十嵐 進
日時:2023 年11月4日(土) 16:30~19:20
劇場:草月ホール(東京赤坂)
1988年初演の音楽座ミュージカル旗揚げ作品。
ストーリー、音楽、ダンス、全てが揃った日本のオリジナルミュージカルの金字塔と言われています。
遊園地の迷路で出会った作曲家を志す青年・悠介とスリとして育てられた孤児・佳代の物語が、地球に飛来した宇宙人を絡めて展開します。
原作は筒井広志氏の『アルファ・ケンタウリからの客』。
この作品は30年ぐらい前に観ています。たしか、相模原市のグリーンホール。
久々に観ても、その素晴らしさは色あせず、増々凄くなっています。
主人公の佳代が荒んだ幼少期を経て、愛する人と巡り会い、結ばれる。
そこに宇宙人が絡むというファンタスティックな物語です。
テーマは時空を超えた「純愛」です。
思いっきり泣いて、そして、笑いました。
宇宙人達が好演しています。
「テムキ」を演じた新木啓介が素晴らしい。慈愛に満ちた言葉は、空間を支配してしまいます。あの声をもっと聴きたいと思う。
「守ってブレンド」のハーモニーはとても良いです。
この芝居、心優しい宇宙人達が地球人の「悠介と佳代」の愛を育て、見守る物語ですね。
千秋楽だったのでカーテンコールに応えて、キャスト全員が揃って劇中歌「ドリーム」を歌うという思いがけないプレゼントにニンマリ。
このシーンは撮影可となりましたので、写真を巻頭に掲載しました。左から
宇宙人「テムキ」を演じた新木啓介、5人目が「悠介」役の小林啓也、6人目が「佳代」役の森彩香。
森彩香は今回も良かったが、今年6月の「泣かないで」森田ミツ役は抜群でした。
舞台上の役者達の晴れやかな表情が、このミュージカルの素晴らしさや温かさを伝えています。
芝居日記も22号になりましたが、3本も音楽座を書いているに気づきました。
こんな素晴らしい劇団を一人でも多くの人達に知ってもらいたいと思います。
それでは、またお会いしましょう。
さようなら。
(山本満)