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老齢基礎年金額の推移
公的年金額は物価指数や賃金指数の変化において、年度ごとに改定されます。
6/15は新しい年度額である、4月分と5月分の年金支払日でした。(以下、厚生労働省のプレスリリース)
令和4年度の年金額改定についてお知らせします (mhlw.go.jp)
昨年度と比べると減額になったので不安を感じる方が多いです。
「年金は毎年どんどん下がる」と考える方が多いですね・・昨今の経済状況ではそう思われても仕方ないかも・・
直近5年間の老齢基礎年金額を調べてみました。(厚生労働省の各年度のプレスリリースより抜粋:年額の単数処理前の数値)
ちなみに20歳から60歳までの40年間保険料を納めた場合です。
・2022年(令和4年度)・・64,816円/月
・2021年(令和3年度)・・65,075円/月
・2020年(令和2年度)・・65,141円/月
・2019年(令和1年・平成31年度)・・65,008円/月
・2018年(平成30年度)・・64,941円/月
経済状況において上がる年度もあれば下げる年度もあります。わずかな金額ですが年額において、さらには厚生年金も加えると減少額は結構大きな金額になります。
さらに令和4年度のマクロ経済スライドによる調整はキャリーオーバーですから、来年度以降、年金額が増加に転じても増額幅は調整されて小さくなります。
つまり、年金額が今後大きく増えていくことは理論上考えにくいです。
じわじわと減って、年金を受給する年齢になった時、気が付いたら過去の試算額と大幅に異なるという事になってほしくないものです。
やはり経済成長と社会保障の関係は切っても切れない関係ですし、年金額増大の即効性のワクチンもないと思います。日本が安心して住める国でありますように・・