キャリアコンサルタントの勉強をしたら、なぜか自分の肩の荷がおりたはなし
日本で仕事をしていた時から興味があった資格、国家資格キャリアコンサルタント。試験を今月受け終わった。
資格取得にチャレンジしてみようと思い立ち、日本へ一時帰国し、養成講座を受け始めたのが3月。いったん帰り、また今月日本へ来て受験し終わったのが今月。
長いような、短いような期間だった。
久しぶりに日本へ帰国して、いつものようにお酒を飲みながらうだうだ話をしていたが、友だちに言われたのは「なんか、変わったね?」
そう、なんだか、私は、すこし変わった。
日本で仕事をしていた時の私は、猪突猛進・0か100か思考・「べき」思考・上昇志向などが比較的強く(今も気質としてあるが)、謎に自分でいろんなものを抱えこんでいたように思う。
でも今回、キャリアとはなんぞや?ということを真面目に考え、勉強することで、すこし、「ゆとり」や「余白」を手に入れた。
例えば、キャリアの発達には段階があるだとか、ナラティブや主観がキャリアを考える上でも大切だということ、それから、人はそもそも社会で生きていく中で、いろんな役割があって、仕事をするという、ただそれだけがキャリアではないということなどを、「理論」として体系的に学び、腹落ちさせる機会は今までなかった。
このタイミングで、こういったことに気付けたこと自体が、私の中で財産になった。
何より、養成講座やロールプレイ(面接)の対策などでいろんなバックグラウンドを持つ方とお会いできたことが大きい。
両親の年齢より上の世代の方や、子育てで忙しい合間を縫って勉強されている方、今まで接点のなかった業種の方。いろんな人が、いろんな想いを持って、この資格を取ろうと勉強しているということ。
驚いた。そして気が付いて、反省した。
会社(しかも1社)で働いていた時には、一生懸命頑張っていたけど、外の世界に目を向ける機会も余裕もなく、世の中にどんな仕事があるとか、どんなことで悩んでいる人がいるのか、知らなかった。知ろうともしていなかった。
本当に小さな世界で生きていたんだということ。
人にはそれぞれ気持ちや想いがあるのに、知らないうちに自分を枠の中に押し込めていたり、しがらみにがんじがらめになってしまうことがある。他人と自分を比較して落ち込んだり、卑屈になったり、誇張してしまうことがある。
そして、気づいたら、時間にも心にも余裕がなくなってしまう。
でも、それでも、いいのだと思う。そういう自分に気が付いて、少し、周りを見渡すことができれば。
私は、この期間を通じて、「まあ、それもいいやん」と、いろんなことを許容して、受容できる土壌をつくれたように思う。
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12月15日に、試験の結果発表がある。
合格していても、していなくても、きっと私は、まだまだ勉強を続けるだろう。
ただ、私の肩の荷物をおろしてくれたキャリアコンサルタントという仕事で、私は、いろんな人と会って、話して、その人の人生の歩き方を覗かせてもらいたい。悩んでいることを一緒に考え、少しでも前向きになれるようなお手伝いがしたい。
今の決意だけ、ここに残す。