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お城の山の農家さんを訪ねて

以前撮影させていただいた荻窪登さんにご紹介いただいて、
すごくお若い農家さんのお話を伺ってきました。

大和市深見で畑をやられている「Oki Vege(オキベジ)」の沖津和明さんは
お父様とお祖父様が続けて亡くなられたこともあり、
大学卒業後すぐに就農されました。
今までお話を伺ってきた方は別のお仕事を経験してから就農されていたので
20代のお若い農家さんのお話は今までと違った感覚がありました。

特に沖津さんは農業大学を出られていますので、
農業の現状を座学でも実地でも「学ぶ」ということをされていました。
また新潟の大学に在学中に「まちづくり」に関心を持たれて課外学習をされていたということで、コミュニティーデザインの視点から農業の仕組みづくりを考えてらっしゃいました。

一例として、月1マルシェの開催や、地域のさつまいも栽培体験など。
都市農業としての付加価値を模索する、「考える」農家さんでした。

地域の方と交流する機会をたくさん作ってらっしゃいます

私も自分が働くことによって、地域が暮らしやすくなったり、住んでいる人がこの場所を好きになることにつながったらいいなと思っていますので
沖津さんの活動はとても共感しますし、応援したいと思いました。

話は変わるんですが、沖津さんの畑は「深見城跡」のすぐ隣にあります。
この深見城というのは、「大和市の歴史」という市役所で購入できる分厚い本によりますと、城主が常に住んでいたようなお城ではなく、臨時の陣城だったみたいですね。遺構はだいぶ残っていて、主郭や曲輪の位置も発掘でちゃんと分かっているみたいです。
16世紀の北条氏綱の時代に、対武田や上杉のために築城・改修されたそうな。
深見城は矢倉沢街道と八王子道が交わる要所で、下鶴間宿を見下ろせる場所にあります。故に虎口が二つあるという出撃に大特化した変わった形のお城が建てられたようです。戦いのための城、the 戦国時代ですね。

そういうことを知ると、ただの鬱蒼とした森のある丘がすごく特別に見えてきて、そのすぐ隣に畑があることがとても豊かに感じるんですよ!
ロマンですよねぇ。

沖津さんのネギ畑と城跡の森

そして、今回の撮影では収穫体験をさせていただきました。
貴重な機会をいただき大変ありがたかったのですが、編集時に自分のへっぽこさがヤバくて声を出して笑ってしまいました。
本当に文明の利器がないと生きられない人間!

すごいへっぴり腰でした

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まちなか農園 バックヤード|伊東菜々子|
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