秘湯と気功でつづる七十二候|玄鳥去(つばめさる)9/18~9/22頃
燕が子育てを終え、南へ帰っていく頃。夏に子育てしていたツバメを見かけなくなったら、秋が深くなってきた証拠です。暖かくなった春先にはまたツバメが日本へと戻ってくるので、それまでしばしのお別れです。
ツバメの候です。
ツバメはツバメで
ツバメのココちゃんとの思い出など
たくさん語りたいことがあるのですが、
(それこそ本1冊書けるぐらい!)
駒の湯といえば月、なので、
今回は月について書きたいと思います。
9月21日は中秋の名月ですから。
中秋の名月とは、
太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月をいいます。
この中秋の名月をめでる習慣は、
平安時代に中国から伝わったそうです。
そして、
太陰太陽暦の9月13日の夜を「十三夜」と呼び、
日本ではその夜にもお月見をする習慣があります。
今年の十三夜は、10月18日です。
さきほど、
駒の湯といえば月、と言いましたが、
実は私が勝手に言っているだけです(笑)。
でもかつては
駒の湯山荘の前に縁台を出して
振る舞い酒を出して
お客様と一緒に
盛大にお月見しました。
山の上にぽっかりと昇る月を
皆さんと待つ楽しさ。
月が出たら
やんや、やんやの
大宴会です。
楽し―。
ご存知ですか?
月が一番、月が明るいのは十三夜です。
満月は明るいのですが、やや赤みがかかっています。
一方、十三夜の月は、白く明るさが強い。
なので駒の湯のお月見は十三夜の月です。
駒の湯は、
山の中の一軒家ですから
夜は言葉通り、真っ暗なのです。
目の前で、
鼻をつままれても
誰だかわからない。
そのぐらい真っ暗です。
外に出るには懐中電灯が手放せません。
でも月が出ると
昼間のように明るいのです。
懐中電灯がなくても
ひょいひょいと歩けます。
若い頃は
月が出ると嬉しくて
いつも飛び跳ねていました。
そんな
山の中のぽつんと一軒家の駒の湯ですが
不思議と女将として働いていた時は
寂しいと思ったことはありませんでした。
家族がいて、
お客様がいたからでしょう。
でも、
夫を亡くし
女将を辞め
町で一人暮らしを始めてから
「孤独」
というものを知りました。
ひとりぼっちだ。
この世で私はひとりぼっちなんだ。
でも、今は違います。
気はつながっている
ということを知っているからです。
気はつながっている。
ひとりぼっちじゃない。
でも、普通は信じられませんよね。
そもそも、何を言っているのか
意味がわからないかもしれません。
でもこういう世界は
まず信じることなのです。
では何を信じるのか。
自分を信じることだと思っています。
自分を信じること。
自分の感覚を信じること。
気功を毎日していると
自分の感覚を信じることが
できるようになってきます。
そして、毎日毎日し続けることで
その感覚が鋭くなっていきます。
信じる。
ある時、
「ホウレン草、ホウレン草」
って頭の中がうるさかったのです。
なに? ホウレン草って?
って思っていたら
知人から電話がかかってきて
「お客様からホウレン草を
たっぷりもらっちゃって、
今、ホウレン草と格闘しているのよ」
とのこと。
二人で大笑いしたことがあります。
ひとりぼっちじゃない。
気はつながっている。
気功をし続けていると
信じられるようになってきます。
あるがままを受け止めることが
できるようになってきます。
あるがままの全てを自分で受け止める。
命の声をあるがままに受け止める。
そうすると、自然と感謝の気持ちが
でてくるのです。
そうして自然と感謝の気持ちが出てくるまで
毎日気功をやっています。
秘湯と気功に感謝を込めて