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土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)|七十二候

土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。じっとりと蒸し暑いことを表す「溽暑 (じょくしょ)」は、陰暦6月の異称にもなっています。

蒸し蒸しと暑いですねぇ。

蒸し蒸し。
べたべた。
身体にじっとりと”湿度”が
くっついている感じがしますね。

中医学ではこの湿度も湿邪(しつじゃ)といって
病気の原因の1つと考えています。

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湿邪のイメージは
・重い
・汚く濁る
・粘る
・下に流れる
です。

濡れた洋服は重いように
湿邪が身体につくと
重だるくなります。

また濁って汚い水は
どろっと粘りついた感じがするように
湿邪が血液や胃腸にべどっとひっつくと
代謝が悪くなったり、
胃もたれがしたり
ウンチがべとっと切れが悪くなったりします。

あーーー。
こうして書いているだけでも
重だるくなってきます(笑)。

こういう時は、汗をかくと良いです。

それも運動をした時に出る、
大粒の汗がぽとぽとではなく
それも身体の内側からじっとりとかく
いかにも内側の邪気が出てきたなぁという汗です。

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気功の動功、呼吸法は
この身体の内側からじっとりと汗をかく方法です。
とっても気持ちがよいですよ。

以前、気功の先生に
「がんを治す流派」
の呼吸法を教えていただいたことがあります。
身体の内側からじっとりと汗が出てくる気功法です。

ただ私自身、がんに罹ったことはないので
これががんに効果があるのかどうかは
正直わかららないのですが、
1つの流派としてこういうものがある、
ということをお伝えしたいと思います。

何より、楽しい呼吸法なので!

まず数人ぐらいで円になります。
そして時計の反対周りに歩きます。
少し広めのスペースでやってくださいね。

歩き始めは左足から。

この時、甩手の3番のように
背中を軸にして、
両手をデンデン太鼓のように回します。

そして
左、右、左、右と4回息を吐いて
5回目に左足が出た時、息を吸います。

吐く(左足)
吐く(右足)
吐く(左足)
吐く(右足)
吸う(左足)

この5回目の吸う時、
左足を前にクロスさせ
左足、右足ともに
きゅっとつま先立ちをします。

ふふっ。
ちょっと楽しいでしょ。

実際にみんなと円になって
左、右、左、右と歩きながら
5回目にぴっとつま先立ちをすると
思わず笑ってしまいます。

動作自体も面白いし
何よりも誰かできない人が必ずいるので
大騒ぎになるのです。
<だいたい私なのですが!>

そして
この「5回目に吸う」が
上手く出来るようになってきたら
「7回目に吸う」もやってみてください。

吐く(左足)
吐く(右足)
吐く(左足)
吐く(右足)
吐く(左足)
吐く(右足)
吸う(左足)

ぱっと7回に切り替えられたら
素晴らしいのですが
だいたい、ぐたぐたになります(笑)。

この呼吸法。
しっかりやると
内側からじっとりと汗がでてきます。

でも上手くできなくても
ぐたぐたでも
みんなで大笑いして
気がほぐれたら、
それはそれでいいんじゃないかなって思っています。

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ただこの呼吸法は、
私はひとりでやっても何も感じません。

仲間と一緒に、ひとつの円になって
呼吸を合わせながら歩くからこそ
効果があるのではないかと思っています。

皆で楽しく円になって歩いているうちに
その場のエネルギーが高まる気がします。

あと、ご家族で一緒にやるのも良いと思います。
もしお父さんががんを患っていらっしゃる場合、
家族の気・エネルギーを
お父さんにあげる。
そんな気持ちで
家族で一緒に楽しく笑いながら歩いてみたら
良いのではないかと思います。

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でもこういうと、
「えーっ、自分の気・エネルギーを
 人にあげちゃっても大丈夫なんですか?」
と心配になる方もいるかもしれません。

でも気ってそういう
誰かにあげるとか貰うとかいうものではなく、
そういう意識自体がなくなる世界なのです。

吐いて
吐いて
吐いて
吐いて
吸って

ってやっていくうちに
どんどん何も考えられなくなってきて
「空(くう)」になってくる。

昔、卑弥呼の時代なんかに
皆で無心に天の神に祈りをささげていた感覚と
同じなんじゃないかなぁ
なぁーんて崇高なことを思ったりします。

まぁ、人からみたら
ただのぐたぐたのお遊戯ですけど(笑)。

秘湯と気功に感謝を込めて。